日本分子生物学会とは? わかりやすく解説

日本分子生物学会

行政入力情報

団体名 日本分子生物学会
所轄 東京都
主たる事務所所在地 千代田区飯田橋二丁目11番5号 人材開発ビル4階
従たる事務所所在地
代表者氏名 後藤 由季子
法人設立認証年月日 2007/06/01 
定款記載され目的
この法人は、広く一般市民対し分子生物学に関する研究・教育推進するための学術研究及び普及啓発活動行い我が国におけるライフサイエンス進歩寄与することを目的とする。 
活動分野
保健・医療福祉     社会教育     まちづくり    
観光     農山漁村中山間地域     学術・文化芸術スポーツ    
環境保全     災害救援     地域安全    
人権・平和     国際協力     男女共同参画社会    
子どもの健全育成     情報化社会     科学技術振興    
経済活動活性化     職業能力雇用機会     消費者保護    
連絡助言援助     条例指定    
認定
認定・仮認定
認定   認定   旧制度国税庁)による認定   認定更新中  
PST基準
相対値基準     絶対値基準     条例指定()    
認定開始日:       認定満了日:       認定取消日:   
認定年月日:    認定満了日:    認定取消日:   
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解散理由  

日本分子生物学会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/25 08:04 UTC 版)

にほんぶんしせいぶつがくかい
日本分子生物学会
英語名称 The Molecular Biology Society of Japan
略称 MBSJ
法人格 特定非営利活動法人
法人番号 4010005011789
専門分野 生物学
設立 1978年
会長 阿形清和
事務局 日本
102-0072
東京都千代田区飯田橋2-11-5 人材開発ビル4
会員数 13473人[1]
刊行物 『Genes to Cells』
ウェブサイト 公式ウェブサイト
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特定非営利活動法人日本分子生物学会(にほんぶんしせいぶつがっかい、: The Molecular Biology Society of Japan)は、分子生物学の研究・教育の推進を目的とする日本の学会

2018年に行われた理事選挙に東京大学医学部が関与したことが公式掲示板によって明らかとなっている[2]

概要

1978年、初代会長の渡邊格らを中心として会員約600人で設立された。従来の細胞学生化学等と異なり、生体分子の物理化学的性質に基づいて生命の原理を明らかにすることを目的として設立されたが、1990年代には生物学医学農学等の様々な分野に分子生物学的方法論が浸透したため会員は急増し、現在は会員数1万人を超える大規模学会となっている。日本生化学会とは研究分野および会員に関して重なる部分が多いことから、しばしば合同大会を開催している。

出版物

学会誌として英文学術誌Genes to Cells」を発行している。浮世絵風の絵柄で生物学に関連した要素が表現された特徴的な表紙を採用しており、公式サイトのギャラリーページで閲覧できる。

公式キャラクター

公式キャラクターとして投票の結果、『ブンピー』と『ニラセン』が選ばれた[3][4]

論文捏造問題への対応

大阪大学生命機能研究科の論文捏造事件で内部告発者が自殺したのを受け[5][6]、論文捏造問題の解消を目指した若手教育シンポジウムを年会で2007年から5年間開催した[7]

しかしながら、その若手教育を担当していた東京大学教授の研究室から、捏造が疑われる不自然な酷似画像を含む論文が20報以上見つかることが2012年の元日頃に2ちゃんねるにおいて発覚した[8][9]11jigenによる告発を経て、東京大学教授は東京大学を引責辞職した。理事は深刻な捏造問題の当事者に若手教育を行なわせていたことを2012年年末の学会において謝罪した[10]

2013年年末の年会では、文部科学省職員やNature編集部およびマスメディアも招いた研究倫理問題のシンポジウムが三日間に渡り行なわれた[11][12]

2014年2月上旬に発覚し社会な大ニュースとなったSTAP細胞の論文不正事件については、理事が声明を何度も発表し[13]、NHKスペシャル[14]にも出演した。その後、著者の一人であった笹井芳樹は自死したが、分子生物学会が自殺原因となった可能性について理事長は否定した[15]

2013年年会に関して作られた掲示板を舞台にして2015年年初に発生した匿名Aによる論文大量不正疑義事件については、何も対応を行っていない。2015年からの第19期理事会は、過去の分子生物学会の研究倫理問題についての取り組みの正当性について疑問を呈したとされている[16]

2016年のOrdinary_researchersによる論文大量不正指摘事案については、Ordinary_researchersからの告発文を受理したことを認めた[17]。東京大学からの調査結果[18]の報道後の2017年8月4日に、不正認定された論文と不正認定されなかった論文の双方に遺憾の意を示し、研究倫理教育に今後も努める旨を記した声明をホームページに掲載した[19]

2019年1月に第21期理事長に就任した学習院大学の阿形清和は、理事長就任直後の挨拶で、論文捏造問題への対応については第20期の理事会で終止符が打たれたと主張した[20]

歴代理事長

歴代理事長は以下の通り[21]

  1. 渡辺格(1979-1981年)
  2. 渡辺格(1981-1983年)
  3. 内田久雄(1983-1985年)
  4. 内田久雄(1985-1987年)
  5. 高浪満(1987-1989年)
  6. 関口睦夫(1989-1991年)
  7. 三浦謹一郎(1991-1993年)
  8. 吉川寛(1993-1995年)
  9. 松原謙一(1995-1997年)
  10. 大石道夫(1997-1999年)
  11. 柳田充弘(1999-2001年)
  12. 小川智子(2001-2003年)
  13. 山本正幸(2003-2005年)
  14. 花岡文雄(2005-2007年)
  15. 長田重一(2007-2009年)
  16. 岡田清孝(2009-2011年)
  17. 小原雄治(2011-2013年)
  18. 大隅典子(2013-2015年)
  19. 荒木弘之(2015-2017年)
  20. 杉本亜砂子(2017-2019年)
  21. 阿形清和(2019-2021年)
  22. 白髭克彦(2021-2022年)
  23. 後藤由季子(2023-2024年-)
  24. 木村宏(2025年-)

脚注

  1. ^ 日本分子生物学会
  2. ^ 研究公正性の確保のために今何をすべきか? - 掲示板”. 6254.teacup.com. 2025年1月25日閲覧。
  3. ^ 日本分子生物学会キャラクターデザイン決定のお知らせ
  4. ^ 学会公式キャラクター
  5. ^ [阪大教授らの論文に「疑問」 共同執筆者の1人が自殺] 朝日新聞 2006年09月08日 2017年2月21日閲覧
  6. ^ 論文調査WGによる報告 日本分子生物学会 2008年 2017年2月21日閲覧
  7. ^ 若手教育シンポジウム 日本分子生物学会 2017年2月21日閲覧
  8. ^ インターネットにおける論文不正発覚史 田中嘉津夫, Journal of the Japan Skeptics, 24号, 4-9 (2015)
  9. ^ 特集 不正の構図 医療タイムス No.2123 pp.7 2013年9月2日 2017年2月21日閲覧
  10. ^ 緊急フォーラム「研究不正を考える -PIの立場から、若手の立場から-」全文記録 分子生物学会(2012.12.11)(PDF 330KB) 2017年2月21日閲覧
  11. ^ 理事会企画フォーラム「研究公正性の確保のために今何をすべきか?」6セッション全文記録公開日本分子生物学会 2013.12.3~5 2017年2月21日閲覧
  12. ^ 八田, 浩輔 (2013年12月12日). “研究不正:自浄期待は「理想論」 日本分子生物学会が防止策を議論”. 毎日新聞. オリジナルの2013年12月24日時点におけるアーカイブ。. http://scienceandtechnology.jp/archives/2036 
  13. ^ 捏造の科学者 STAP細胞事件 須田桃子 文藝春秋 2015-01-07 2016年12月6日閲覧
  14. ^ 日本放送協会『調査報告 STAP細胞 不正の深層 - NHKスペシャルhttps://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/XRNGZVG2M9/2025年1月25日閲覧 
  15. ^ http://www.mbsj.jp/admins/messages/18th_osumi_201408.html
  16. ^ 捏造問題にもっと怒りを 日本の科学を考える 2024年10月29日閲覧。アーカイブ 匿名Aなどの書き込みが削除されていた時期のコメント欄のNewest First 匿名Aなどの書き込みが削除されていた時期のコメント欄のOldest First 理事会が疑問を呈したという情報は2015年1月14日のコメントのもの。
  17. ^ [1]日本分子生物学会 理事会記録 2017年2月21日閲覧
  18. ^ 22報論文に関する調査報告 東京大学 2018年3月17日閲覧
  19. ^ http://www.mbsj.jp/admins/committee/ethics/doc/20170804.pdf
  20. ^ 第21期理事長挨拶 - 日本分子生物学会”. www.mbsj.jp. 2019年1月29日閲覧。
  21. ^ 歴代役員名簿 日本分子生物学会

外部リンク


日本分子生物学会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 14:28 UTC 版)

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