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FXやCFDのシャンデクロールストップとは

 

FXやCFDのシャンデクロールストップ(Chande Kroll Stop)とは、テクニカル指標のATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)を元にしたテクニカル指標のことです。

シャンデクロールストップは、トレンドフォロー型のテクニカル指標として用いられることが多いようです。そのため、逆張りでの用途はありません。

ATRはボラティリティによって算出されますが、その値による売買のエントリーポイントは特に決められていません。そこで、ATRの値と過去の最高値、および、最安値との関係を数値に表して売買のエントリーポイントを見つけるのがシャンデクロールストップです。


上の図はナスダック100株価指数のチャートにシャンデクロールストップを描画したものです。2本の線が描画されていて、黒色の線をストップショート、赤色の線をトップロングといいます。

シャンデクロールストップでの売買のエントリーポイントは、ローソク足が2本の線を上回った地点が買いのエントリーポイントになります。上の図の赤色の丸で囲んだ部分になります。

一方、ローソク足が2本の線を下回った地点が売りのエントリーポイントになります。上の図の青色の丸で囲んだ部分になります。

また、ストップショートとトップロングの交差した地点も売買のエントリーポイントになります。上の図では、オレンジ色と緑色の丸で囲んだ部分においてトップロングをストップショートが下から上へ突き抜けています。この2つのケースでは、直前に買いのエントリーポイント、売りのエントリーポイントが出現しています。


上の図はプラチナ先物のチャートにシャンデクロールストップを描画したものです。

赤色の丸で囲んだ部分が買いのエントリーポイント、青色の丸で囲んだ部分が売りのエントリーポイントになります。しかし、その後に2本の線が交わっていません。そのためか、売買のエントリーが失敗に終わっています。いわゆる「だまし」と呼ばれるもので、2本の線を突き抜けただけではトレンドが発生したとは言い切れません。

よって、ローソク足が2本の線を突き抜けて、かつ、2本の線が交わった地点が本格的なトレンドの始まりで、売買のエントリーポイントになります。
(2012年08月14日更新)



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