TL
「TL」とは・「TL」の意味
「TL」とは「タイムライン(time line)」の略であり、ツイッター(twitter)やゲーム、インスタグラム(instagram)などで使用されてきた言葉だ。TLとは、直訳すると「時間の流れ」となる。基本的には、過去から現在までの流れを把握できる場所のことだ。そのため、対象となる媒体によって、TLの意味は微妙に異なる。まず、従来の意味でのTLは、「スケジュールを確認するツール」もしくは「スケジュールそのもの」を指してきた。スケジュール表やカレンダー掲示板や手帳などがTLにあたる。そのうえで、スケジュールを確認することも「TLを見る」と表現してきた。
ただし、SNSの隆盛により、TLはツイッター用語の側面を強くしていく。ツイッターにおけるTLとは、個人のアカウントから閲覧できるツイートの流れである。ツイッターではフォローしているアカウントのツイートが、ほぼ時系列順に流れていく。原則として、新しいツイートほど上に表示され、下に行くほど古くなる。つまり、TLを見れば、新旧のツイートを把握できる仕組みだ。TLをさかのぼって、時系列を理解する行為は「TLを追う」と呼ばれる。
ゲームにおけるTLは、主にチャット欄を意味する。オンラインゲームではチャット機能がついていることも多く、ユーザー同士の交流の場となってきた。チャットでは新しいコメントほど、上に表示される形式となっている。つまり、TLを見渡せば、誰がどのようなタイミングで発言したかを調べられる。チャットを楽しむには前後の文脈が重要であり、TLを押さえておく必要があるといえるだろう。
インスタグラムをはじめとする、多くのSNSでもTLは「タイムライン」の意味で使われてきた。SNSはそれぞれの仕組みによって、投稿の時系列を把握できるようになっている。TLは誰かの発言、投稿の真意を探るためにとても重要だ。たとえば、ある批判がなされたとして、TLを見なければ誰に向けられているのかは分からない。勘違いして厳しい反論を返したとなれば、無用なトラブルの種になってしまう。一方で、SNSにおけるTLは膨大になっているケースも多く、発言の文脈を正しく把握しようとするだけでも、かなりの労力になる可能性はある。
主にツイッターでは、「TLが荒れる」「TLが荒らされている」という表現をすることも少なくない。これは、何らかの理由で、TLに殺伐とした投稿が増えていることを意味する。TLが荒れる原因にはまず、「時事問題」が考えられる。世間をにぎわすようなニュースが報道されれば、関連のツイートも当然ながら増えていく。もしも、批判を招くようなニュースなら、語気の荒いツイートも目立つだろう。その結果として、TLが荒れた雰囲気になっていくのである。
次に、フォロワー同士が諍いを起こしたときも、TLが荒れているような印象を受ける。この場合は、世間全般が殺伐としているわけではない。ただ、TLに表示されるツイートの大半は、自身がフォローしているアカウントである。少数のアカウントが喧嘩をしているだけでも、TL全体が荒れているように見えるのは仕方のない現象だ。荒れたTLを正常化するには、「フォロー外し」がひとつの方法である。荒れたTLの原因を作っているアカウントについて、フォローを解除していけばもう投稿は表示されない。
あるいは、「ブロック」という手段もある。特定のアカウントをブロックすると、その投稿は二度と見られなくなる。同時に、自分の投稿も相手に見られない。相手を拒絶した状態となり、ブロックしている事実も通達される。TLを健全に保ち、ユーザー自身の精神衛生を守るために、ブロックが望ましい場面もある。ただし、ブロックをすると「相手を不愉快にさせてしまう」「まったく相手の投稿をチェックできなくなるのは不安だ」と考える人もいるだろう。そこで、ブロックではなくミュートをする方法もある。ミュートはTLに相手の投稿を表示させない機能だ。相手が自分のツイートを見ることはできるし、ミュートの通達がなされることもない。
ツイッターでは「TL汚し」という造語も生まれている。これは「誰かのTLを自分の投稿で汚してしまう」ことの自虐であり、「お目汚し」にかかっているスラングだ。おそらくはフォロワーにとって興味がないであろうツイートや画像を投稿するときに、「TL汚しすみません」のような形で使う。あまりにも趣味の投稿が多くなったとき、フォロワーに対する気遣いの目的で投稿する人も多い。
なぜTLという概念がツイッター上で重要視されるようになったのかというと、「切り取り発言」への批判が挙げられる。WebやSNSでのニュース媒体が増えたことにより、報道のスピードはかなり速くなってきた。ただし中には、スピードとインパクトだけを重視した切り取り報道も少なくない。切り取り報道では、本人の発言、発進の一部だけを誇張して広める。前後の文脈を無視して掲載するような記事もあり、本人への誤解を招くケースも少なくない。
切り取り報道への反感から、TLをチェックするネットユーザーは増えてきた。一見、悪意のあるツイートに見えても、TLを踏まえればそれほど異常ではないこともありえる。たとえば、「バカばかりだ」というツイートだけが切り取り報道されれば、「辛辣で攻撃的な人物だ」という印象を与えるだろう。しかし、TLで自虐的な話題を連続投稿しており、結論として「自分のやることはバカばかりだ」と書かれているなら、悪印象を抱く人は少ないはずだ。間違った情報で一喜一憂しないためにもTLを振り返る習慣は大事である。
なお、TLはタイムライン以外の意味で使われることもある。漫画やゲームでは「teen's love」というジャンルがあり、略してTLと呼ばれてきた。TLは、レディースコミックや少女漫画の流れを受けつつ、性的な描写を強調した作品群だ。当初は、10代の若者たちを主人公にしていたので「teen's love」といわれていた。しかし、時代とともに、社会人や大学生が登場するTLも増えてきている。TLの基本設定は、甘くさわやかなラブストーリーである。それでいて性描写は過激に描かれており、刺激的な内容だ。女性作家が女性読者に向けて描くパターンが多いものの、例外も存在する。
一部では、「TL医療」という使われ方もされてきた。この場合は「total life医療」の略である。トータル医療研究会ではTL医療を「人間を魂と見る医療」だと説明している。TL医療は患者自身の治癒力を引き出そうとする考え方だ。さらに、経済的なダメージや、日常生活の失敗にも配慮している。病気や怪我を人生の分岐点だと捉え、治療を通して、幸福の実現を目指す。
it用語にも「TL」はある。「techno lady」の略であり、機械への知見を持つ女性のことだ。ビジネスシーンでは、itの知識が重要視されるようにねってきた。エンジニアやプログラマの需要も高くなっている。システムやインターネットについてのスキルを備え、ビジネスシーンで活躍しているのがTLの特徴だ。女性の社会進出が積極的に応援されている時代では、TLへの注目度も高まっている。
「TL」の読み方
使用する場面によって、「TL」の読み方は変わる。SNSでは「タイムライン」と読まれることが大半だ。ツイッターでTLといえば、ほとんどの場合が「タイムライン」の意味で使われている。そのほかだと、働く女性を表すTLは「テクノレディ」と読む。漫画ジャンルの「TL」と「TL医療」では「ティーエル」と読む傾向が強い。ただし、これらの読み方ははっきりと決まっているわけではない。いずれの場合も「ティーンズラブ」「トータルライフ医療」という正式名称で読んでも、間違いにはならないだろう。タイムライン【timeline】
タイムライン
【英】time line
タイムラインとは、ビデオ編集などにおいて作品全体の流れを時系列で管理する機能のことである。または、Twitterにおいてツイートを時系列に一覧表示する機能および表示欄のことである。
ビデオ編集におけるタイムライン機能では、映像の切り替わりやBGM、効果音の発生などのタイミングを簡単に把握・編集することができる。たとえば、デジタルビデオカメラの映像をPCで編集するノンリニア編集ソフトなどの多くが、タイムライン機能を持っている。
Twitterにおけるライムラインは、ユーザーが投稿したツイートを時系列順に表示しているもので、新しいツイートほど上に表示される。蓄積されたタイムラインを遡ることで、Twitterをミニブログとして活用することができる。
Twitterでは、リツイート(RT)、引用つきツイート(QT)などと同様、タイムラインを「TL」と表記することも多い。なお、Twitter内の全ユーザーが投稿したツイートの一覧を特に「パブリックタイムライン」と呼ぶ場合もある。
動画再生・編集: | iMovie クロマキー タイムライン Video for Windows |
動画配信サービス: | インタラクティブシネマ dTVターミナル GyaO! |
タイムライン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 07:40 UTC 版)
タイムライン (timeline)
- 1 タイムラインとは
- 2 タイムラインの概要
タイムライン (timeline)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:33 UTC 版)
「Twitter」の記事における「タイムライン (timeline)」の解説
フォローしている人の投稿やリツイートが時系列に並べて表示される画面。TLと略されることもある。最新の投稿が一番上に表示され、古い投稿は下に流れていく。リストや検索機能を使うと別のタイムラインが表示される。
※この「タイムライン (timeline)」の解説は、「Twitter」の解説の一部です。
「タイムライン (timeline)」を含む「Twitter」の記事については、「Twitter」の概要を参照ください。
タイムライン(移動履歴)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 04:06 UTC 版)
「Google マップ」の記事における「タイムライン(移動履歴)」の解説
タイムライン機能は、スマートフォンのGPS等やWi-Fiビーコン信号などを定期的に読み込み、ユーザーの移動履歴を常時記録する。数年前の移動履歴も遡ることができ、お店の訪問日時、滞在時間、交通手段、そこで撮影した写真などあらゆる情報が記録される。Googleアカウントと連携しており、PC側からでも履歴を閲覧できる。
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タイムライン(WMA会合)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/20 23:37 UTC 版)
「ヘルシンキ宣言」の記事における「タイムライン(WMA会合)」の解説
1964年:オリジナルバージョン。第18回ヘルシンキ会議 1975年:最初の改訂。第29回東京ミーティング 1983年:第2改訂。第35回会議、ヴェネツィア 1989年:第3改訂。第41回ミーティング、香港 1996年:4回目の改訂。第48回サマセットウェスト(南アフリカ) 2000年:第5改訂。第52回ミーティング、エジンバラ 2002年:最初の説明、ワシントン 2004年:第二の明確化、東京 2008年:第6改訂、第59回ソウル、ソウル 2013年:第7回改訂、第64回ミーティング、フォルタレザ
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「タイムライン」の例文・使い方・用例・文例
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