親殺しのパラドックスとは?

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おやごろし‐の‐パラドックス【親殺しのパラドックス】

タイムトラベルまつわる逆説タイムマシン利用して過去世界行き自分父親となる人物を、母親出会う前に殺してしまったらどうなるかを問うもの。父親を殺すと自分生まれてこないため、タイムトラベルをすることができない。しかし、自分存在なければ父親は殺されず、自分生まれタイムトラベルをして父親殺しをすることになり、論理的矛盾してしまう、という説。祖父殺しのパラドックス


親殺しのパラドックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 20:11 UTC 版)

親殺しのパラドックス(おやごろしのパラドックス)は、タイムトラベルにまつわるパラドックスで、SF作家ルネ・バルジャベルが1943年の著作 Le Voyageur Imprudent(軽はずみな旅行者)で最初に(この正確な形式で)描いた[1]。英語では grandfather paradox(祖父のパラドックス)と呼ぶ。すなわち、「ある人が時間を遡って、血の繋がった祖父を祖母に出会う前に殺してしまったらどうなるか」というものである。その場合、その時間旅行者の両親のどちらかが生まれてこないことになり、結果として本人も生まれてこないことになる。従って、存在しない者が時間を遡る旅行もできないことになり、祖父を殺すこともできないから祖父は死なずに祖母と出会う。すると、やはり彼はタイムトラベルをして祖父を殺す……。このように堂々巡りになるという論理的パラドックスである。


  1. ^ Barjavel, René (1943). Le voyageur imprudent ("The imprudent traveller") ; 実際には、時間旅行者が(祖父や親ではなく)自分の遠い先祖と出会う。
  2. ^ Horwich, Paul (1987). Asymmetries in Time. Cambridge, MIT Press. pp. 116 
    Paul Horwich が当初作った造語は autofanticide だった。
  3. ^ Deutsch, David (1991). “Quantum mechanics near closed timelike curves”. Physical Review D 44: 3197–3217. doi:10.1103/PhysRevD.44.3197. 
  4. ^ Dowden, Bradley (1993), Logical Reasoning, Wadsworth Publishing, ISBN 0534176887 
  5. ^ “Dowden-Swartz Exchange”. http://www.sfu.ca/philosophy/swartz/time_travel1.htm 
  6. ^ Yourgrau, Palle (2004). A World Without Time: The Forgotten Legacy Of Godel And Einstein. Basic Books. ISBN 0-465-09293-4 
  7. ^ Holt, Jim (2005年2月21日). “Time Bandits”. The New Yorker. http://www.newyorker.com/archive/2005/02/28/050228crat_atlarge 2006年10月19日閲覧。 


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