アインシュタイン方程式とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 方式・規則 > 理論・法則 > 理論・法則 > 自然科学の法則 > アインシュタイン方程式の意味・解説 

アインシュタイン‐ほうていしき〔‐ハウテイシキ〕【アインシュタイン方程式】

読み方:あいんしゅたいんほうていしき

アインシュタイン一般相対性理論から導いた重力場についての方程式重力による時空の歪(ゆが)み(曲率)は、物質またはエネルギーの場によって定まることを示す。ニュートンの万有引力の法則では適用できなかった、ブラックホールのような質量天体宇宙全体時空構造などを表すことができる。また、時空の歪み光速の波として伝わる重力波存在導かれるアインシュタインの重力場方程式


アインシュタイン方程式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 22:39 UTC 版)

一般相対性理論におけるアインシュタイン方程式(アインシュタインほうていしき、: Einstein's equations, Einstein Field Equations)[注 1]は、万有引力重力場を記述する場の方程式である。アルベルト・アインシュタインによって導入された。


注釈

  1. ^ アインシュタインの重力場方程式(じゅうりょくばのほうていしき、: Einstein's field equations;EFE)とも呼ばれる。
  2. ^ 4次元2階対称テンソルの各成分は4つの対角成分と12の非対角成分にわけられるが、非対角成分は対称性 Gμν = Gνμ (μν) により、独立な成分は12/2=6つとなるため、対角成分とあわせて10成分が独立である。
  3. ^ 「人生最大の過ち」という発言に関する諸説は、宇宙定数#否定を参照。

出典




アインシュタイン方程式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 18:54 UTC 版)

一般相対性理論の概説」の記事における「アインシュタイン方程式」の解説

アインシュタイン方程式は一般相対性理論のセンターピースである。これにより、数学言葉用いた時空幾何学物質の性質との関係の正確な定式化提供される。もっと具体的に空間もしくは時空)の幾何学的特性が、メトリック呼ばれる量で記述されるリーマン幾何学概念用いて定式化される。メトリックは、曲空間もしくは時空)における距離と角度基本的な幾何学的概念計算するために必要な情報エンコードする。 地表のような球面簡単な例である。表面上の任意の点の位置地理的な緯度と経度2つ座標記述される右図に示すように、平面デカルト座標とは異なり座標違い表面上の距離と同じではない。赤道にいる場合西へ経度30度の移動マゼンタ色の線)はおよそ3,300キロメートル (2,100 mi)であるのに対し緯度55度にいる場合西へ経度30度の移動青色の線)はわずか 1,900キロメートル (1,200 mi)である。したがって座標球面幾何学実際にはもっと複雑な空間時空幾何学記述するのに十分な情報提供してくれない。その情報正確にメトリックエンコードされるものであり、このメトリック表面もしくは空間時空)の各点定義される関数であり、座標差異を距離の差異関連付けるあらゆる与えられ曲線の長さ2つ曲線が交わる角度など、幾何学において重要なほかの全ての量は、このメトリック関数から計算できるメトリック関数と点間の変化率用いてリーマン曲率テンソル呼ばれる幾何学的な量を定義できる。これは、各点空間もしくは時空どのように曲がるかを正確に記述する一般相対性理論において、メトリックリーマン曲率テンソル時空各点定義された量である。すでに述べたように、時空物質内容別の量、エネルギー・運動量テンソル Tを定義し、「時空物質どのように動くかを伝え物質時空どのように曲がるかを伝える」という原則はこれらの量が互いに関連しなければならないことを意味するアインシュタインリーマン曲率テンソルメトリック用いて現在アインシュタインテンソル呼ばれ時空曲がり方のいくつかの側面記述する別の幾何学的量 G を定義することによりこの関係を定式化した。すると、アインシュタイン方程式は G = 8 π G c 4 T , {\displaystyle \mathbf {G} ={\frac {8\pi G}{c^{4}}}\mathbf {T} ,} となる。すなわち、定数倍まで量 G(曲率測定する)は量 T(物質内容測定する)と同等である。ここでGはニュートン重力重力定数、cは特殊相対性理論による光速である。 量 G と T はそれぞれ時空座標いくつかの関数により決定されるため、この式は複数形Einstein's equations呼ばれることが多く、この式はこれらの成分関数同等である。これらの方程式の解時空特定の幾何学記述する例えば、シュワルツシルト解恒星ブラックホールなど球体で非回転質量周り幾何学記述するが、カー解回転するブラックホール記述する。他の解によって重力波記述され、フリードマン・ルメートル・ロバートソン・ウォーカー解の場合膨張する宇宙記述することができる。最も単純な解は曲がっていないミンコフスキー時空であり、特殊相対性理論により記述される

※この「アインシュタイン方程式」の解説は、「一般相対性理論の概説」の解説の一部です。
「アインシュタイン方程式」を含む「一般相対性理論の概説」の記事については、「一般相対性理論の概説」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「アインシュタイン方程式」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



アインシュタイン方程式と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アインシュタイン方程式」の関連用語

アインシュタイン方程式のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アインシュタイン方程式のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアインシュタイン方程式 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの一般相対性理論の概説 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS