エベレット‐の‐たせかいかいしゃく【エベレットの多世界解釈】
読み方:えべれっとのたせかいかいしゃく
多世界解釈
(エヴェレットの多世界解釈 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/21 07:51 UTC 版)
多世界解釈(たせかいかいしゃく、英: many-worlds interpretation; MWI)とは、量子力学の観測問題における解釈の一つである。この解釈では宇宙の波動関数を実在のものとみなし、波束の収縮が生じない。そのかわり重ね合わせ状態が干渉性を失うことで、異なる世界に分岐していくと考える。 プリンストン大学の大学院生であったヒュー・エヴェレット3世が1957年に提唱した定式を元に、デコヒーレンスなどの概念が追加されて成立した。
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- ^ Are Many Worlds and the Multiverse the Same Idea? Discover Magazine May 27, 2011
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- ^ 和田純夫『量子力学の解釈問題 多世界解釈を中心として』サイエンス社、2020年、p172,p179
- ^ コリン・ブルース(訳&注:和田純夫)『量子力学の解釈問題』2008年、p232
- ^ 森田『量子力学の哲学』2011年、p178
- 1 多世界解釈とは
- 2 多世界解釈の概要
- 3 高次の理論への適用
- 4 SFへの影響
エヴェレットの多世界解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 20:11 UTC 版)
「親殺しのパラドックス」の記事における「エヴェレットの多世界解釈」の解説
量子力学の理論の一つで、ゼロでない確率のあらゆる無作為な量子事象は全てそれぞれ異なる「世界」で実際に起きており、歴史(時間線)は常に様々な「世界」に分岐している。物理学者デイヴィッド・ドイッチュは過去に遡るタイムトラベルが可能だとしたら、時間旅行者が遡った先は出発点とはことなる歴史の枝になるだろうと主張した。
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