representation
「representation」とは、代表すること・代理・描写・記号といった何かの代わりとなる事柄や役割のことを意味する英語表現である。
「representation」とは・「representation」の意味
「representation」は、主に「代表すること」や「代理」、「表現」、「記号」、「象徴」を意味する。「表現(描写)する」や「〜を代表する」という意味を表す「represent」の名詞形である。代理的性質を持つ事柄を指すことから、「肖像」や「絵画」、「演劇」を意味する場合もある。また、「representation」はさまざまな分野において用語的に用いられることもある。たとえば、政治分野においては「被選出者」、「代議制度」、「議員団」、「国家代表(行為)」などを指す場合に用いられる。法律の分野においては、「代襲相続・承祖相続(遺言を残さないで死亡した際、決定相続人が既に死亡している時はその相続人の子孫が相続分を継承すること)」の意味で用いられる場合がある。さらに心理学や哲学の分野においては、一般的に「表象」という訳語で用いられ、知覚に基づいて現れる心的活動や意識内容・イメージのことを指す。
また、英語圏においては契約書で用いられる表現として「representation and warranty(表明保証)」という用語がある。「representation and warranty」とは、契約を締結する際に、契約書に記載されている事実関係が、特定時点において真実であることを表明・保証することを指す。「representation and warrent」に違反すれば、補償した当事者に損害賠償責任が生じる他、違反された当事者が契約を解除できるという項目が規定されることもあり、M&Aの契約書によく用いられる。日本語では「レプワラ」という略称で表記されることがある。
昨今は、映画やアニメ、ドラマなどのメディア作品や造形芸術、広告、政治などあらゆる分野において、社会を構成する人々の多様性が適切かつ公正に表現されていること、ないしはそれを目指すことを「representation」と表現する。
「representation」の発音・読み方
「representation」の発音記号は「rèprɪzentéɪʃən」である。カタカナで表記する場合は「リプレゼンテーション」となる場合が多い。しかし実際に発音する場合は「リプリゼンテイシャン」に近い音となる。末尾の「-tion」に当たる「シャン」の部分は唇を完全に開いて「ア」の形にするのではなく、曖昧に開き、口の中で曖昧に「ア」と発音する形となる。「representation」の語源・由来
「representation」はラテン語の「repraesentatio」に由来する。「repraesentatio」は、「repraesento(表す)」に「-tio(こと)」を合わせた語であり、「表すこと」という意味を指す。「representation」と「representative」の違い
「representation」と「representative」は共に「代表」という意味を表す名詞である。形も似ているが、基本的に「representation」は「代表すること」や「代理」のように、何かの代わりとなる事柄(全体の意志などを代表すること)を表す。それに対して「representative」は、「代理人」や「代表者」、「代議士」という意味があり、何かの代わりとなる人自体を指す場合に用いられる。例としては「a student representative(学生代表)」、「a representative of the residents(住民代表)」といった形で、それぞれその役割を果たす人物を示す表現となる。「representation」の類語
「代表」という意味を表す「delegate」や「ambassador」、「代理」を表す「proxy」、「substitution」、「supply」が主な類語として挙げられる。また、「representation」は「表現」という意味を持つため、「expression」や「description」も類語として挙げられる。「絵画」を表す「picture」、「painting」も文脈によっては類語として用いられる。「representation」の使い方・例文
「representation」は主に「代表すること」という意味で使用される。具体例としては、アメリカ独立戦争時に掲げられたモットーである「No taxation without representation!(代表なくして課税なし)」という表現が挙げられる。政治用語としては「proportional representation(比例代表制)」「regional representation(地域代表制)」という形で用いられる。
「表現」・「描写」という意味で用いる場合は、「This painting is a representation of a storm at sea(この絵は航海中の嵐を表現したものだ)」「a vivid representation of Russian life(ロシア人の生活の生き生きとした描写)」とった表現になる。
「representation」は可算名詞のため、複数形で使用することもできる。複数形では「陳情」や「抗議」という意味で、「make a representation(representations) to(〜に抗議する)」という形で用いられることが多い。例文にすると「We made forceful representations to the government about the matter(我々はその件に関して政府に強く抗議した)」といった表現になる。
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