練金学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 15:11 UTC 版)
地上世界で科学が発展しているのと同様に、ラ・ギアスでは魔術の一種で錬金術に近い練金学(アルケミア)という学問が発展している。両者を比較すると、科学は科学技術によって発展するが、練金学は研究者自身の精神的成長によって発展する点が異なる。練金学の研究者は研究の成果は二の次と考えており、練金学は一種の哲学が入った学問ともいえる。別名「良心ある科学」とも呼ばれ、練金学士は自ら発案した物に責任を持たなくてはならない。そのため、技術を無闇に公開することはなく、秘密主義と揶揄される場合もある。良心なく研究をすすめる者は練金学協会より追放されることもある。 練金学協会 練金学、および体系魔術の悪用を戒め、健全な技術の発展のための互助協力を目的としたラ・ギアス全土の練金学士を統轄する組織。ラングランの王室アカデミーが母体となって設立された。 場合によっては国家権力以上の権力を有し、独自の査問会とそれに応じた司法、処刑権があり、学問の悪用を行った者を独自の判断で処刑する権利を持つ。研究者の倫理的、人道的な成長を第一の目的とするため、新しく発見された定理、原理、法則、物質などは、その対抗手段が発見されない限り、公表しないことを原則としている(これが技術のブラックボックス化を促す原因となっている)。 これらの規則に違反した者は協会を追放され、以後いかなる協力も受けられなくなるだけでなく、悪しければ処刑されることもある。作中ではゼツ・ラアス・ブラギオは30年ほど前に規則に違反し、協会を追放され、現在も指名手配されている。 また、正規の練金学協会とは別個に、私的に練金学を研究するグループや練金学士も存在するが、資金力、情報量、人材の絶対的不足のため、練金学協会と比較して微々たる力しか有していない。 練金学技術による産物 クリスタルビジョン 地上世界におけるテレビのようなものだが、こちらは電波では無くエーテル波に映像と音声を乗せて送受信している。また、電話のように双方向通信も出来るため、テレビというよりはパソコンに近い。 地上の電化製品と異なり、ラ・ギアスでのこういった製品は、耐用年数が非常に長く、大事に使えば200年は持つと言われる。また、立体映像を投影するタイプのホロテレビも存在する。 転移ハイウェイ 特定の2点間の空間を歪曲させて繋ぐ門のようなもので、「ゲート」とも呼ばれる。 各一般家庭にまで普及しており、ラ・ギアスでは移動や流通のほぼ全てがこれによって行われ、その為、都市間を結ぶ整備されたルートを必要としない。ただし、短距離の移動には不向きであり、また、極端に大きな物体は転移出来ない等の欠点もある。 フローラー 転移ハイウェイ以外に使われる、個人向けの移動補助手段に使われる乗り物で自動車に近いが、車輪はなく、地上10センチほどを浮いて移動する。スポーツ的な要素が強い。
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