双方向通信とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 情報 > 通信技術 > 通信 > 双方向通信の意味・解説 

そうほうこう‐つうしん〔サウハウカウ‐〕【双方向通信】

読み方:そうほうこうつうしん

送信側受信側双方から伝達可能な通信方式電話電子メールなどを指す。二重通信ツーウエーコミュニケーション。インタラクティブコミュニケーション。デュープレックス。→片方向通信半二重全二重


複信

(双方向通信 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/10 05:14 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

複信(ふくしん;Duplex)とは、電気通信における通信方式の一種を指す用語であり、通信に参加している者(機器)同士が同時に送信できる方式をいう[1]

概要

一般的な複信方式の例としては、電話における通話が挙げられる。電話における通話は、相手の声を聞きながら話すことができるため、複信である。一方で、一般的な業務用無線における通話は、誰か1人が送信していると他の通信参加者は送話ができないため、完全な複信ではない。このような方式は、半複信と呼ばれる。また、ラジオ放送などは、視聴者は受信をすることしかできず、送信は行わないため複信ではない。このような方式は、単信という。

複信を実現する手段として、最も簡単な方法は、伝送方向(送信・受信)別に2つの通信線路を使用することであるが、1つの伝送路で送受信を行う技術もある。例えば、一般的な固定電話回線は2線式であり、送信と受信は同じ通信線路を共有しているが、エコーキャンセラによって無理のない複信を実現している。

通信方式の種別

電気通信における、通信方式には次のようなものがある。

日本語 英語 特徴 用途
全二重通信(複信) Full Duplex 双方が同時に送信できるもの 電話・高速データ通信
半二重通信(半複信) Half Duplex 一方が送信している間は受信を行うもので、伝送方向を切り替えられるもの プッシュ・ツー・トークトランシーバーマスタースレーブ方式のセンサネットワーク
単方向通信(単信) Simplex 単方向の伝送のみ可能なもの。 放送

単一伝送路での全二重通信方式

日本語 英語 略称 原理 帯域利用効率 同期 フェージング耐性 回路規模 特徴 用途
時分割複信 Time Division Duplex TDD 情報を時間軸で圧縮し、送受信方向を切り替え 時間配分を変えることで、送受信のデータ量の割合の動的変化が可能 TCM-ISDNPHSTD-CDMA、デジタル業務無線防災無線
周波数分割複信 Frequency Division Duplex FDD 周波数帯域を分割する 不要 送受信の分離に帯域フィルタ回路が必要 マルチチャネルアクセス無線携帯電話通信衛星
エコーキャンセラ Echo Canceler 自分の発信した電気信号を受信した信号から差し引いて、相手からの電気信号を検出 不要 伝送路の特性の変化への対応が必要 2線式ツイストペアケーブルによるEuro-ISDN電信電話回線

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 複信方式 - dskwiki”. www.dsk.or.jp. 2020年9月12日閲覧。

関連項目


「双方向通信」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



双方向通信と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「双方向通信」の関連用語

1
二重通信 デジタル大辞泉
100% |||||

2
デュープレックス デジタル大辞泉
100% |||||

3
全二重 デジタル大辞泉
100% |||||

4
半二重 デジタル大辞泉
100% |||||

5
74% |||||

6
流合雑音 デジタル大辞泉
74% |||||

7
片方向通信 デジタル大辞泉
74% |||||

8
54% |||||

9
54% |||||

10
54% |||||

双方向通信のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



双方向通信のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JERICHO CONSULTINGJERICHO CONSULTING
Copyright (C) 2025by Jericho Consulting Co.,Ltd. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの複信 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS