練行衆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 10:00 UTC 版)
修二会を行う行者は練行衆と呼ばれる11人の僧侶で、三役や仲間(ちゅうげん)、童子(大人である)と呼ばれる人達がこれを補佐する。「練行衆」の僧侶の任命は毎年、東大寺初代別当良弁僧正の御忌日にあたる12月16日早朝、法要開始前に華厳宗管長から発表される。 練行衆のうちでも特に四職(ししき)と呼ばれる4人は上席に当る。四職は次の通りである。 和上(わじょう) 練行衆に授戒を行う。 大導師(だいどうし) 行法の趣旨を述べ、祈願を行う。事実上の総責任者。通称「導師さん」 咒師(しゅし) 密教的修法を行う。 堂司(どうつかさ)行事の進行と庶務的な仕事を行う。通称「お司」 これ以外の練行衆は「平衆(ひらしゅ)」と呼ばれる。 平衆は次の通り。 北座衆之一(きたざしゅのいち):平衆の主席。 南座衆之一(なんざしゅのいち):平衆の次席。 北座衆之二(きたざしゅのに) 南座衆之二(なんざしゅのに) 中灯(ちゅうどう):書記役。 権処世界(ごんしょせかい):処世界の補佐役。通称「権処さん」 処世界(しょせかい):平衆の末席。法要の雑用役。 また練行衆を三役(堂童子(どうどうじ)、小綱兼木守(しょうこうけんこもり)、駆士(くし))と、童子、仲間(ちゅうげん)、加供(かく)の随伴緒役の人々が支え、行事を進行させてゆく。
※この「練行衆」の解説は、「修二会」の解説の一部です。
「練行衆」を含む「修二会」の記事については、「修二会」の概要を参照ください。
- 練行衆のページへのリンク