本行に入るとは? わかりやすく解説

本行に入る

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 10:00 UTC 版)

修二会」の記事における「本行に入る」の解説

本行の間に練行衆寝泊まりするのは二月堂北側、「登廊」と呼ばれる石段の下の「食堂じきどう)」・「参籠宿所」と呼ばれる細長い建物である。この建物鎌倉から室町時代建てられ重要文化財である。 宿所入り2月28日閏年29日)の夕方、「大中臣の祓いが行われる。咒師が大中祓詞を黙誦し御幣練行衆清める神道行事である。東大寺修二会には神道要素多く含まれている。 3月1日深夜1時から「授戒が行われる。戒を授けるのは和上で、和上食堂賓頭盧尊者びんずるそんじゃ)に向かって自誓自戒した後、練行衆全員に守るべき八斎戒殺生盗み女性接することなど)を一条ずつ読み聞かせて「よく保つや否や」と問いかける。大導師以下、練行衆は床から降りしゃがんで合掌し、戒の一つ一つに対して「よく保つ、よく保つ、よく保つ」と三遍誓う。なお3月8日にも改め授戒が行われる。 受戒が終わると、1時40分、「ただいま上堂ただいま上堂」のかけ声あわせて練行衆一団となって二月堂上堂し、木沓はきかえ礼堂の床を踏みならす。これを開白上堂という。内陣の錠があけられ、扉が開くと、練行衆内陣かけいり須弥壇周囲を3周し、本尊礼拝し内陣掃除須弥壇飾り付けを行う。 2時15分ごろ、二月堂内の明かりがすべて消され、扉が閉ざされる堂童子火打ち石を切り、火をおこす。この火を一徳火といい、常燈火種とされる。 2時30分、初めての悔過法要開白法要が行われる。これは3時終わり就寝となる。 明けて正午になると鐘が鳴らされ食堂で「食作法(じきさほう)」が行われる。正午から約30分、大導師信者息災過去者の成仏などを祈願したあと、一汁一菜または二食事正食)をとる。その給仕作法は独特のものである正食の後はその日は食事をとってはならない。この作法本行の間、連日続く。 二月堂本尊は「大観音」「小観音」と呼ばれる二体の十一面観音像で、いずれも絶対秘仏練行衆も見ることができない

※この「本行に入る」の解説は、「修二会」の解説の一部です。
「本行に入る」を含む「修二会」の記事については、「修二会」の概要を参照ください。

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