エネルギー、物質および情報の等価性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 09:32 UTC 版)
「ホログラフィック原理」の記事における「エネルギー、物質および情報の等価性」の解説
例えばEメールメッセージなどに含まれる情報量を定量化するためのシャノンの努力の結果、ボルツマン・エントロピーと同じ公式が予期せず導かれることとなった。2003年8月号のサイエンティフィック・アメリカンの記事"ホログラフィック宇宙の情報" (Information in the Holographic Universe) において、ベッケンシュタインは、"熱力学的エントロピーとシャノン・エントロピーは概念的に等価である:ボルツマン・エントロピーによって数え上げられる配置の数は物質とエネルギーの任意の特定の配置を実現するのに必要なシャノン情報量を反映している…"と要約している。物理の熱力学エントロピーと情報のシャノン・エントロピーの間の唯一の目立った相違は計測単位にある。すなわち、前者はエネルギーを温度で割った単位で表現され、後者は本質的に無次元な情報の"ビット"で表現されるが、これらの相違は単なる慣習の問題である。 ホログラフィック原理は、(ブラックホールだけでなく)通常の物質のエントロピーもまたその体積ではなく表面に比例することを述べる。すなわち、体積自体は幻影であり、宇宙はその境界表面に"刻まれた"情報に同型なホログラムである。
※この「エネルギー、物質および情報の等価性」の解説は、「ホログラフィック原理」の解説の一部です。
「エネルギー、物質および情報の等価性」を含む「ホログラフィック原理」の記事については、「ホログラフィック原理」の概要を参照ください。
- エネルギー、物質および情報の等価性のページへのリンク