アミノ酸の代謝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 20:07 UTC 版)
ピリドキサールリン酸 (PLP) は、アミノ酸を異化するトランスアミナーゼ補因子である。ピリドキサールリン酸は、2つの反応を経由してシステインにメチオニンに変換する2つの酵素の必須成分である。ビタミンB6が欠乏した状態では、これらの酵素の活性の低下をもたらすことになる。ピリドキサールリン酸はまた、セレノメチオニンからセレノホモシステインへの代謝に関与する酵素に不可欠な補因子であり、その後、セレノホモシステインからセレン化水素になる。ビタミンB6は、トリプトファンからナイアシンへの変換のために必要とされ、ビタミンB6が低い状態はこの変換に支障をきたすことになる。またピリドキサールリン酸は、アミノ酸の脱カルボキシル化によって生理学的に活性なアミンを生成する際に使用される。これのいくつかの注目すべき例としては、ヒスチジンからヒスタミンを、トリプトファンからセロトニンを、グルタミン酸からγ-アミノ酪酸 (GABA) を、ジヒドロキシフェニルアラニンからドーパミンを生成させることがあげられる。
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