もろみとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 食物 > 食品 > > もろみの意味・解説 

もろ‐み【諸味/×醪】

読み方:もろみ

酒・醤油などの醸造で、原料の混合したものまた、それを熟成させたもの。まだ粕(かす)を絞ってないものをいう


醪(もろみ)

一般的には酒類になる前段階ものをいう
酒税法の定義によると、醪とは酒類原料発酵させる手段講じたもので、こすか蒸留する前のものをいい、こしたり蒸留しない酒類場合主発酵が終わる前のものをいう
清酒醸造場合には、酒母、麹、蒸米3回分けて仕込んだもので、糖化発酵進めて清酒母体となるものをいう

醪(もろみ)

酒類製造するため原料・糖化剤(麹(こうじ)・麦芽など)・混合したもの。発酵終わりアルコール充分生成した醪を熟成醪という。また調味料用のものは諸味(もろみ)と書く。10世紀の書『和名抄』に「毛呂美(もろみ)は汁滓酒なり」、『本朝食鑑』にも「醪ハ今俗ニモ濁酒(またにごりざけ)ト称ス」とあり、濁酒同義語としても使われた。醪取焼酎製造工程には一次醪二次醪がある。ただし泡盛一次醪のみ。焼酎発酵並行複発酵方式カビを使う東洋の酒つくりに共通するのであるが、そこには焼酎ならではの工夫凝らされている。すなわち通常酒つくりは醪を腐敗から守るために低温長期間発酵させるか、または30゚C前後高温短期間のうちに発酵終了させるかのどちらか行われることが多いが、焼酎場合、麹からくるクエン酸働きで醪を腐敗させることなく高温長期間発酵継続させるというユニークなもので、そこには南国風土の中で磨かれてきた伝統技術生きている

諸見

読み方
諸見もろみ

もろみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/12 14:53 UTC 版)

醤油醸造用の豆麹様と麦麹様を塩水に漬け込んだ醤油もろみ。もろみ味噌の一種である「しょうゆの実」にあたる。

もろみ諸味とも書く)とは、酒や醤油味噌などの醸造工程において複数の原料が発酵してできる、柔らかい固形物。

醸造物の種類

酒類

清酒もろみは、もと(酒母)、蒸米、、水をあわせ発酵しているものをいう[1]

「もろみ酢」は泡盛などを製造する過程で生じた「もろみ粕」を圧搾して濾過した「もろみ酢原液」に果汁等を添加したものである[2]

酒類のもろみ(醪)については日本国内においては酒税法(昭和28年法律第6号)第3条第25項に以下の通り定義されている。

もろみ 酒類の原料となる物品に発酵させる手段を講じたもの(酒類の製造の用に供することができるものに限る。)で、こし又は蒸留する前のもの(こさない又は蒸留しない酒類に係るものについては、主発酵が終わる前のもの)をいう。

酒税法第3条第25項

もろみから液体であるをこす(清酒の製成)又は蒸留したもの(焼酎の製成)の残留固形物が酒粕となり、漬物甘酒の原料に使われる。

また、もろみの製造を行なうためには酒税法第8条の規定により、最終製品が酒類でなくても「もろみ」の酒類製造免許を受けなければならない[3]。もろみの製造免許を受けずにもろみを製造した場合は同法第54条の規定により10年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金刑に処される[4]

醤油

醤油もろみ(諸味)から液体を絞り出す前の固形物は「醤油の実」と称され、山形新潟長野熊本などでは、そのまま食べたり調味料代わりに使用される。しかし通常は搾ったあとの固形物を醤油粕として処理してしまうため、有効に利用する方法が模索されている。

もろみ味噌

「もろみ味噌」と分類される一群の食品は、「味噌のもろみ」ではなく、醤油のもろみに近似したものを、最初から「もろみ」そのものを食べることを目的として造るものを指すことが多い。醤油を作るときと同様の方法で、麦・大豆・米などから製造したを、醤油のときほどは多くない塩水に漬けて熟成させるものが基本形である。

出典

関連項目


もろみ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 05:02 UTC 版)

名詞

もろみ

  1. 醤油などの発酵食品原料であり、醸造後で製品絞りとられる前の段階のもの。
  2. 日本国アルコール事業法による定義アルコール原料となる物品発酵させる手段講じたもの(アルコール製造の用に供することができるものに限る。)で蒸留する前のもの。

「もろみ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



もろみと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「もろみ」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||

3
100% |||||

4
醤油の実 デジタル大辞泉
100% |||||

5
100% |||||

6
もろ‐きゅう デジタル大辞泉
100% |||||


8
諸味味噌 デジタル大辞泉
96% |||||


10
五斗 デジタル大辞泉
92% |||||

もろみのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



もろみのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日本酒日本酒
(c)Copyright 1999-2025 Japan Sake Brewers Association
本格焼酎と泡盛本格焼酎と泡盛
Copyright (C) 日本酒造組合中央会 2025.
EDRDGEDRDG
This page uses the JMnedict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのもろみ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのもろみ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS