ファインアートとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 美術 > 美術 > ファインアートの意味・解説 

fine art

別表記:ファイン・アート

「fine art」の意味・「fine art」とは

「fine art」は、美術という意味を持つ英語の語句である。絵画彫刻写真など視覚的に楽しむための芸術を指す。一般的には美術館ギャラリー展示されるような作品を指すことが多い。

「fine art」の発音・読み方

「fine art」の発音は、IPA表記では/faɪn ɑːrt/となる。IPAカタカナ読みでは「ファイン アート」となる。日本人発音するカタカナ英語では「ファイン アート」と読む。

「fine art」の定義を英語で解説

「fine art」is defined as creative art, especially visual art, whose products are to be appreciated primarily or solely for their imaginative, aesthetic, or intellectual content. This includes disciplines such as painting, sculpture, and photography.

「fine art」の類語

「fine art」の類語としては、「visual art」や「creative art」がある。これらの語句視覚芸術を指す言葉であるが、それぞれ微妙にニュアンス異なる。例えば、「visual art」は視覚を主に刺激する芸術全般指し、「creative art」は創造性重視する芸術を指す。

「fine art」に関連する用語・表現

「fine art」に関連する用語としては、「abstract art」、「contemporary art」、「impressionism」などがある。「abstract art」は具象的な形を持たない芸術を、「contemporary art」は現代芸術を、「impressionism」は印象派芸術を指す。

「fine art」の例文

1. "She studied fine art at university."(彼女は大学美術学んだ。)
2. "The museum houses a collection of fine art."(その美術館美術品コレクション収蔵している。)
3. "He has a deep appreciation for fine art."(彼は美術に深い理解持っている。)
4. "Fine art is a form of creative expression."(美術創造的な表現の一形態である。)
5. "Photography is considered a form of fine art."(写真美術の一形態考えられている。)
6. "She is a fine art dealer."(彼女は美術品ディーラーである。)
7. "The fine art market has been booming in recent years."(美術市場近年急成長している。)
8. "He is a master of fine art."(彼は美術達人である。)
9. "The gallery exhibits works of fine art."(そのギャラリー美術作品展示している。)
10. "Fine art is a reflection of society."(美術社会反映である。)

ファイン‐アート【fine art】

読み方:ふぁいんあーと

絵画・彫刻建築などの造形美術また、文学音楽など含めて広く芸術全般をもいう。

「ファイン‐アート」に似た言葉

ファインアート


ファインアート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 14:17 UTC 版)

ファインアート英語:fine art)、ファインアーツ(fine arts)は、芸術的価値を専らにする活動や作品を指す概念。日本語の芸術とほぼ同義であるが、とくに応用芸術大衆芸術と区別して純粋芸術を意味する場合に使われる。芸術の中でも美術について使われることが多く、この場合、応用美術に対して純粋美術とも。

ファインアートは、ハイカルチャーを構成する一部分である。ハイアート(high art)はファインアートとほぼ同義だが、ファインアートは応用芸術との対比で、ハイアートは大衆芸術との対比で使われることが多い。

1911年のブリタニカ百科事典第11版は、ファインアートの5大領域を建築彫刻絵画音楽(Poetry)とし、補助的領域としてダンス演劇をあげている[1]

美術分野の代表的なファインアートは絵画彫刻であり、これに対するイラストレーションデザイン工芸と峻別されるが、20世紀最後の四半期以降、その領域は互いに浸透し、区分は曖昧なものになりつつある。

ヴィレム・ファン・ハーヒト作『カンパスペを描くアペレス

ファインアートの誕生

実用性からの独立

応用美術や大衆芸術と区別されるファインアートの概念は18世紀後半のヨーロッパにおいて確立した[要出典]。 その芸術的価値だけではなく、他の実用的価値を持つものを応用芸術、大衆の娯楽のためのものを大衆芸術と呼び、そのいずれにも属せず、芸術的価値を専らにする活動や作品をファインアートと呼ぶようになった。

ヨハネス・フェルメールの『画家のアトリエ』あるいは「絵画の寓意」(1667年)キャンバスに油彩

視覚芸術すなわち美術の分野を例に採れば、これらはもともと建築物や家具、食器、衣服などへの装飾であった。ところが壁画板絵タブローとなって壁から離れ、構造物への彫刻も、彫像だけが独立し、もとの建築物との直接の関係がなく制作されるようになり、独自のジャンルとして絵画彫刻が発展した。この背景にはテンペラ油彩が発明されるという技術的要素や、絵画、彫刻が商品として売り買いされるという当時の社会経済状況がある。すなわち装飾性が、他の実用的機能と切り離されて制作されて発展し、装飾性は芸術性に格上げされる。ここにおいて、他の実用性から独立した芸術的価値という概念が産まれた。装飾性から芸術性への格上げには作家の個性を重んじる思想がある。実用的機能と切り離されることによって、作家の個性による創造性がもっとも発揮される。

1648年フランス王立絵画彫刻アカデミーが、1669年音楽アカデミー、1671年に建築アカデミーができていた。1816年にこれらを合体したフランス芸術アカデミーが誕生する。これからファインアート、フランス語でボザール(Beaux-Arts)の概念を窺い知ることができる。

ハイカルチャーの担い手

ハイカルチャーは大衆芸術(popular arts)あるいは大衆文化、ポップと対立する概念である。ファインアートはハイカルチャーに属するものとされていた。

音楽の場合、クラシック音楽がハイカルチャーに属し、対してポピュラー音楽民族音楽は大衆芸術あるいは芸能である。オペラと後のミュージカルの違いも、その使用する音楽が、前者がクラシック音楽を用いてハイカルチャーに属するのに対し、後者がポピュラー音楽を用いることによる。

その後のファインアート

社会の変化を反映してダダイスム運動がファインアートの内部から起こる。マルセル・デュシャン1917年ニューヨークの「アンデパンダン展」に偽名で男性用小便器をほとんど加工なく『』と題して出展した事件がダダイスム芸術の例として有名である。これは反芸術ともいわれる。音楽においては、1952年ジョン・ケージによる終始無音の『4分33秒』が「演奏」されている。これはネオダダとリンクした作品とされる。

20世紀後半になって、とくにアメリカ合衆国の経済的繁栄、大量消費社会を背景に大衆文化が盛んになると、それを取り入れたポップアート(アメリカン・ポップ)が登場する。1950年代ジャスパー・ジョーンズ星条旗油彩で描き、ロイ・リキテンスタイン1960年代に、新聞の連載漫画の1コマを、印刷インクのドットまで含めてキャンヴァスに拡大して描いた。アンディー・ウォーホルは同じころ、シルクスクリーンによる版画を好み、マリリン・モンローの顔写真などを題材にした。

現代では版画写真、映像(動画)もファインアートの一分野と認識されるようになっている。また、ニューヨーク近代美術館フランス国立近代美術館が工業デザインも扱うなどの動きがある。1864年に設立された、オーストリア王立美術工業博物館は、1986年に応用美術と現代美術を共に扱うMAK(Osterreichisches Museum für Angewandte Kunst、オーストリア国立工芸美術館)として再出発した。

日本の事情

ファインアートの到来

日本には開国後の明治時代に、さまざまな西洋文化がいちどに入ってきた。リベラル・アート西周 (啓蒙家)によって「芸術」と翻訳された(1870年の『百学連環』?)。 1873年(明治6年)、当時の日本政府がウィーン万国博覧会へ参加するに当たり、出品する品物の区分名称として、ドイツ語の Kunstgewerbe および Bildende Kunst の訳語として「美術」を採用した。また、西は1872年(1878年説もあり)『美妙学説』で英語のファインアート(fine arts)を「美術」と翻訳したと言われている。

「美術」という翻訳を正式に制定したのは黒川真頼東京帝国大学教授・文学博士)である。中川一政の著書によると、中国から来た文字である「美」という文字は「羊」と「大」を繋げた文字であり、羊は生贄として神様に捧げる御馳走という意味で、羊の大きく太っているのはうまいが文字の由来であり、古今東西にあたって名人、天才が生んだ作品が発生する感銘は美という言葉で縛り切れないことから、黒川真頼はこの「美」を使うのが不満だったが、「今暫くこの字をあてておく」と黒川が但し書きしたと著書に記している[2][3][4]。 黒川は当時文部省で『語彙』の編纂が企てられたことから、後の辞書編纂の基礎をつくり、『史略考証』三巻を編集、ローマ字での国語綴輯、ウイーン万国博覧会の「出品差出勤請書」添付の出品規定を作っていた。

その後「美術」は、ファインアートのうち視覚芸術に限定して使われ、これからはみだした、音楽演劇なども含むファインアートに相当する日本語としては「芸術」が使われるようになった。

ファインアートは18世紀のヨーロッパで確立したものなので、通常はルネッサンス以降の西洋美術にのみ使用される。このため、この用語を地域や時代を越えてそのまま適用するには問題がある。たとえば、昔の日本の絵師達の作品はほぼすべてが障壁画であり、これらは室内装飾としての役割を持つため、実用性から独立した美術としてのファインアートの定義には当てはまらないことになる。また、東洋美術では書画としても美術品のひとつと扱われるが、書は欧米の言うファインアートにはあたらない[要出典]。西洋の定義に当てはめると、東洋には実用品から遊離した美術品と言えるものはほとんどない[要出典]絵巻物は西洋の挿絵に相当し、障壁画や屏風絵は家具の一部なので、西洋の定義ならほとんどが応用美術、工芸に属する。けっきょくウィーン万国博覧会へは、絵付けされた陶磁器を主力に出品した。工芸かファインアートか、その狭間を狙ったことになる。ファインアートたる美術と、応用美術たる工芸の区分を明治の日本は認識することになるが、上記の事情から、日本では美術と工芸を纏めて扱うことが多くなる。

脚注

関連項目


ファインアート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 09:14 UTC 版)

シュナイダー・クロイツナッハのレンズ製品一覧」の記事における「ファインアート」の解説

ファインアート(Fineart )は20×24in判カバーするように設計された超大判用レンズ

※この「ファインアート」の解説は、「シュナイダー・クロイツナッハのレンズ製品一覧」の解説の一部です。
「ファインアート」を含む「シュナイダー・クロイツナッハのレンズ製品一覧」の記事については、「シュナイダー・クロイツナッハのレンズ製品一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ファインアート」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



ファインアートと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ファインアート」の関連用語

ファインアートのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ファインアートのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
横浜美術学院横浜美術学院
Copyright © 2025 横浜美術学院 AllRights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのファインアート (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのシュナイダー・クロイツナッハのレンズ製品一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS