インタラクティブ‐アート【interactive art】
インタラクティブアート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/03 07:47 UTC 版)

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インタラクティブアート(英: Interactive art)は、観客を何らかの方法で参加させる芸術の一形態である。ある種の彫刻では、作品の中や上や周りを歩くことでこれを実現する。コンピュータやセンサーが観客の動きや熱などの入力に反応するようにした作品もある。インターネットアートの多くは、インタラクティブアートでもある。場合によってはハイパーテキスト環境によって訪問者を誘導したりする。外界からテキストや画像などの入力を受け付ける作品もある。観客がパフォーマンスアートの流れに影響を与える場合もあるし、参加する場合もある。
インタラクティブアートは、作品とそれを見る人の対話によって形成される。観客(参加者)は作品とのエージェンシー(作用できる能力)を持ち、作品のコンテキストに参加することを求められている。すなわち、インタラクティブアートの作品はインタラクション(相互作用)をもたらす。一方、ジェネレーティブアートはモノローグと見ることができ、作品は観客の前で変化していくが、観客がその過程に参加することは求められず、単に見るだけである。
相互作用的なユニークなインタフェースの設計という点で、電子的なアートがインタラクティブアートの最前線にあると言える。そのようなアーティストは、ユーザー入力の新たなインタフェースや技法、情報表示の新たな形態やツール、人間同士や人間と機械の通信の新たなモード、対話型システムの新たな社会的コンテキストを早くから採用してきた。
振興組織
アルス・エレクトロニカでは、インタラクティブアートに関して(主に技術面で)毎年展示を行い、賞を授与している。他にも似たような祭典として DEAF Dutch Electronic Arts Festival、Transmediale Germany、Electronic Language International Festival Brazil、AV Festival England などがある。
CIiiA(Center for Advanced Inquiry in the Interactive Arts)はウェールズ大学で1994年、Roy Ascott が創設し、2003年にプリマス大学に移転された。これは現在では、Planetary Collegium の中核となっており、北京、ミラノ、チューリッヒにも支部がある。
SIGGRAPHもまた、インタラクティブアートを扱っている。
Experimenta [1] は、オーストラリアのメルボルンで1986年に創設された。Experimenta はメディアアートやデジタルアートの振興を図っている。
参考文献
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- Ascott, Roy (2003). Telematic Embrace. (E.Shaken, ed.) Berkeley: University of California Press. ISBN 0-520-21803-5
- Barreto, Ricardo; and Perissinotto, Paula (2001). “the_culture_of_immanence”, in Internet Art. Ricardo Barreto e Paula Perissinotto (orgs.). São Paulo, IMESP, 2002. ISBN 85-7060-038-0.
- Bullivant, Lucy (2007). 4dsocial: Interactive Design Environments. London: AD/John Wiley & Sons. ISBN 978-0470319116
- Bullivant, Lucy (2006). Responsive Environments: architecture, art and design (V&A Contemporaries). London:Victoria and Albert Museum. ISBN 1-85177-481-5
- Bullivant, Lucy (2005). 4dspace: Interactive Architecture (Architectural Design). London: John Wiley & Sons. ISBN 0-470-09092-8
- Edmonds, Ernest; Candy, Linda; Fell, Mark; Knott, Roger; Pauletto, Sandra; and Weakley, Alastair (2003). Developing Interactive Art Using Visual Programming. In: Constantine Stephanidis & Julie Jacko (Editors), Human-Computer Interaction: Theory and Practice, (Part II). Volume 2. (Proceedings of the 10th International Conference on Human-Computer Interaction, Crete, June 23–27), Published by Lawrence Erlbaum Associates, London, June 2003, pp. 1183–1187, ISBN 0-805-849319
- Edmonds, Ernest; Turner, Greg; and Candy, Linda (2004). Approaches to interactive art systems, Proceedings of the 2nd international conference on Computer graphics and interactive techniques in Australasia and South East Asia, June 15–18, 2004, Singapore
- Fleischmann, Monika; and Reinhard, Ulrike (eds.) (2004). Digital Transformations - Media Art as at the Interface between Art, Science, Economy and Society online at netzspannung.org, 2004, ISBN 3-934013-38-4
- Grau, Oliver. Virtual Art, from Illusion to Immersion, MIT Press 2004, pp. 237-240, ISBN 0262572230
- Paul, Christiane (2003). Digital Art (World of Art series). London: Thames & Hudson. ISBN 0-500-20367-9
- Weibel, Peter; and Shaw, Jeffrey, Future Cinema, MIT Press 2003, pp. 472,572-581, ISBN 0262692864
- Wilson, Steve. Information Arts: Intersections of Art, Science, and Technology, ISBN 0-262-23209-X
- Shanken, Edward A. (2009), Art and Electronic Media. London: Phaidon, 2009. ISBN 978-0-7148-4782-5
- Sédano, Jean-Robert (2016). L'art interactif en jeu, Un livre interactif avec QR codes et anaglyphes, Éditions Ludicart, ISBN 978-2-9555803-0-1
関連項目
- インスタレーション
- ビデオ・インスタレーション
- デジタルアート
- インターネットアート
- キネティック・アート
- メディアアート
- パフォーマンスアート
- 実現するための開発環境
外部リンク
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- Perpetual Art Machine
- Disinformation "Artificial Lightning" at The Hayward Gallery
- Disinformation "The Origin of Painting" at Wrexham Arts Centre
- Disinformation "The Analysis of Beauty" at Kettle's Yard
- Disinformation "The Origin of Painting" on Yorkshire TV
- The Storytellers Inc - Interactive Art Education
インタラクティブアート
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Neuro-Baby(1993-2000) ACM SIGGRAPH 1993 Machine Culture 選出 ARS Electronica 招待展示 人間の声の抑揚から感情認識と感情生成を、リアルタイムに行うCGキャラクター Networked Neuro-Baby(1995) ACM SIGGRAPH 1995 Emerging Technology 招待デモ 異文化間の感情表現の翻訳をネット上で行う、ロボットハンドと接続されたニューロベイビーシステム東京大学:橋本秀紀助教授・瀬崎薫助教授との共同研究 Interactive Poem(1997) 人間の声から言葉の意味と感情認識と出力を、リアルタイムに行い、人間と連歌的に詩を読み合うCGキャラクターの詩人システム ロレアル賞大賞受賞(芸術と科学に関する研究に与えられる表彰) Interactive Theater“Romeo & Juliet”(1997-1999) 複数の人間の声と行為から言葉の意味と感情認識と出力を、リアルタイムに行い、人間が、主人公を演じ、物語を作っていけるインタラクティブシアターシステム ベルリン国際映画祭 ニューメディア部門入賞 Unconscious Flow(無意識の流れ)(1999) 人間の心拍情報(生態情報)と、手の動き(心理的な見地)から、コミュニケーションの共鳴度を表現するシステム 世界最大のデジタルコンテンツの国際会議「アルスエレクトロニカ」インタラクティブアート部門受賞(オーストリア国営放送主催) 感情翻訳メールソフト(2001) E-mailのテキストに意図された感情をCGキャラクターで表現して、送り先の相手にジェスチャーで表現して、音声合成で、読み上げるネットウエア インタラクティブ漫才(2001-2002) 共同研究者:吉本興業 言葉の中に含まれている無意識情報を研究して、インタラクティブな対話実現のために、気持ちのやりとりである「漫才」を取り上げ、ツッコミコンピュータシステムを設計 SCI 2002 Best Paper Award受賞。 助けて!ドラえもん(2002-2005) <以下The ドラえもん展として全国巡回>藤子 不二雄とのコラボレーション。 サントリーミュージアム,そごう美術館,北海道立旭川美術館,松坂屋美術館,大分市美術館,島根県美術館,高岡市美術館,高松市美術館,松本市美術館,熊本県立美術館分館,郡山市立美術館 禅コンピュータ(ゼネティックコンピュータ)(2002-2004) 共同研究者:ピーターデービス、松岡正剛、近藤等則 禅の文化や精神を体験するカルチャラルコンピューティング。以下の場所で展示している。 MIT 博物館メインギャラリー (2003.10.24-11.13) MIT News コンピュータによる山水禅:ZENetic Computer高台寺北書院(2004.5.10-6.6) KYOTO映像フェスタ「未来の映画DNA」 京都文化博物館(2003.11) “Inter-Culture Computing: ZENetic Computer,” ACM SIGGRAPH 2004 Emerging Technology Venue.
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