めい‐あん【明暗】
読み方:めいあん
1 明るいことと暗いこと。転じて、物事の明るい面と暗い面。成功と失敗、幸と不幸など。「人生の—」「—を分ける」
めいあん【明暗】
みょうあん 【明暗】
明暗
明暗
明暗
明暗
作者夏目漱石
収載図書ザ・漱石―全小説全一冊 増補新版
出版社第三書館
刊行年月1999.6
収載図書編年体大正文学全集 第5巻 大正五年
出版社ゆまに書房
刊行年月2000.11
明暗
明暗
明暗
明暗
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明暗 | |
---|---|
![]() 『明暗』原稿の一部 | |
訳題 | Light and Darkness |
作者 | 夏目漱石 |
国 |
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言語 | 日本語 |
ジャンル | 長編小説 |
発表形態 | 新聞連載 |
初出情報 | |
初出 |
「朝日新聞」 1916年5月26日 - 12月14日 |
出版元 | 朝日新聞社 |
刊本情報 | |
出版元 | 岩波書店 |
出版年月日 | 1917年 |
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『明暗』(めいあん)は、夏目漱石の長編小説。「朝日新聞」に大正5年(1916年)5月26日から同年12月14日まで連載されたが、作者病没のため188回までで未完となった。大正6年(1917年)に岩波書店から刊行。
円満とはいえない夫婦関係を軸に、人間の利己(エゴイズム)を追った近代小説。漱石の小説中最長の作品である。また則天去私の境地を描こうとした作品とも解されている。本作品が他の漱石作品にない特徴として、さまざまな人の視点から書かれている点、特に女性の視点から書かれているという点がある。
あらすじ
会社員の津田由雄は、持病である痔の治療のための手術費の工面に迫られていた。だが、親は不義理のために金を出すのに難渋し、妹のお秀から責められる。
津田には、勤め先の社長の仲立ちで結婚したお延という妻がいるが、お秀はこれを嫌っている。お延は津田に愛されようと努力するが、夫婦関係はどこかぎくしゃくしている。津田にはかつて清子という恋人がいたが、あっさり捨てられ、今は人妻である。お延にはこのことを隠している。
お延の叔父岡本の好意で、津田の入院費を工面してくれることになった。津田の入院先に、かつて清子を津田に紹介した吉川夫人が現れる。夫人は、清子が流産し湯治していることを話し、清子に会いに行くように勧める。
津田は結局一人で温泉へ行き、その宿で清子と再会する。清子は驚くが、翌朝津田を自分の部屋に招き入れる。
登場人物
- 津田由雄
- 主人公。30歳の会社勤め。
- お延
- 津田の妻。まだ新婚だが、夫に愛されているか疑問を持つ。京都出身で、岡本の家から女学校に通っていた。
- お秀
- 津田の妹。
- 吉川夫人
- 津田の会社の上司の妻。津田に清子を紹介、後にお延を紹介する。
- 岡本
- お延の伯母・お住の夫。
- 藤井
- 津田の叔父。子に真弓、真事らがいる。
- 小林
- 津田の旧友。津田の傲慢さを指摘する。
- 清子
- かつて津田と愛し合った仲。1年ほど前に別れ、関という男と結婚した。
関連作品
- 水村美苗『続明暗』筑摩書房、1990年9月。ISBN 4-480-80294-0。 - 漱石の文体をそのまま模し、未完となった『明暗』のその後を描く。芸術選奨新人賞受賞作。
- 水村美苗『続明暗』新潮社〈新潮文庫〉、1993年10月。ISBN 4-10-133811-6。
- 水村美苗『続明暗』筑摩書房〈ちくま文庫 み25-2〉、2009年6月。ISBN 978-4-480-42609-3。
- 田中文子『夏目漱石『明暗』蛇尾の章』東方出版、1991年5月。ISBN 4-88591-265-2。
- 永井愛『新・明暗』而立書房、2002年12月。ISBN 4-88059-300-1。
- 粂川光樹『明暗 ある終章』論創社、2009年1月。ISBN 978-4-8460-0780-5。
外部リンク
- 『明暗』:新字新仮名 - 青空文庫
- 『明暗』 - 国立国会図書館
明暗
「明暗」の例文・使い方・用例・文例
- Xが勝負の明暗を分けた
- 明暗視, 全色盲.
- 明暗を対照する.
- この絵の明暗はよく釣り合いが取れている.
- その選択が彼の明暗を分けた.
- 明暗の間で、より強いコントラストを生み出すために(ネガ)の化学的に影響を受ける部分をより濃くまたは不透明にする
- 白黒の明暗に反転した像を表わす一枚の写真のフィルム
- 明暗の斑点で織られた織物
- スクリーン・セーバーは、同じ明暗の領域をあまりに長時間表示する時に生じる損傷を防止する
- デッサンや絵画において明暗を表す段階的な模様
- 反射率がほとんどない、純粋で明暗のない白
- イタリア人の画家で、明暗法と遠近法の使用で知られる(1494年−1534年)
- 写真のフィルムなどを現像した時,明暗や色が被写体と反対に出てくる画像
- 音楽のふしの明暗などの調子
- 写真フィルムが,肉眼で見るのと同じような明暗に感光すること
- 明暗灯という,灯台が航路標識として明滅させる光
- 写真の明暗度
- 絵画の明暗の配分
- 絵画などでの明暗の中間の調子
- ハーフトーンという,写真製版での明暗の階調の表現方法
明暗と同じ種類の言葉
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