光学機器とは? わかりやすく解説

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光学機器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/19 23:51 UTC 版)

光学機器(こうがくきき、英語: optical equipment[1]optical instrument[2])とは、狭義には複数の光学素子(光学的な装置に用いられる部品)を組み合わせて作った機器(光学器械)[3]。広義には光学素子、光学器具、光学器械、オプト・メカニカル機器、オプト・エレクトロニック機器の総称である[4]

概要

1858年のイギリスで実験室で使用していた光学装置の図。

単レンズプリズム回折格子のように光学的な装置に使われる光学作用を持つ単体の部品を光学素子という[3][4]。この光学素子を用いた簡単な構造の器具を光学器具という[3](レンズに簡単な支持具を取り付けた虫めがねなど)[4]

一方、カメラ望遠鏡顕微鏡など複数の光学素子を組みあせた器械を光学器械といい、これを光学機器ということがある[3]。この光学器具や光学器械のシステム全体を光学系という[3]

さらに光学素子、光学器具、光学器械、オプト・メカニカル機器(測長機や超遠心分離機のように容積重量の大部分はメカニカルな構造部分であるが、レンズや鏡などの光学系の要素が必要不可欠な機器)、オプト・エレクトロニック機器(エレクトロニクス関連の構造物でありながら光学系の要素が性能の良否を左右する機器)を総称して光学機器ということもある[4]

光学機器には民生品に属するものと業務用機器に属するものがある[5]

主な光学機器

望遠鏡双眼鏡)、顕微鏡カメラ距離計プロジェクタ干渉計拡大鏡六分儀屈折計内視鏡ファイバースコープ)、オートコリメータプラネタリウムなどがあげられる[6]

脚注

  1. ^ 文部省日本天文学会編『学術用語集 天文学編』(増訂版)日本学術振興会、1994年。ISBN 4-8181-9404-2 
  2. ^ 文部省、日本分光学会編『学術用語集 分光学編』(増訂版)培風館、1999年。 ISBN 4-563-04567-5 
  3. ^ a b c d e 桑嶋 幹『図解入門よくわかる 最新レンズの基本と仕組み 第3版』秀和システム、2020年、218頁。 
  4. ^ a b c d 吉田 正太郎『光学機器大全』誠文堂新光社、2頁。 
  5. ^ 諸隈 肇「光学産業」『精密工学会誌』第56巻第1号、精密工学会、1990年、24-25頁。 
  6. ^ 『光学機械』 - コトバンク

関連項目


光学機器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:59 UTC 版)

カーボンナノチューブ」の記事における「光学機器」の解説

電場をかけると5員環から電子放出されるためFED平面蛍光管冷陰極管カソード陰極デバイスへの応用研究されている。また、X線の発生としての研究進められている。スーパーグロースCVD法用いて二層カーボンナノチューブディスプレイ用の電極基板上に直接成長させることによって均一な電子放出特性を示す。これによりFED一種であるカーボンナノチューブディスプレイへの応用期待されるナノチューブ繊維スーパーグロースCVD法用いてブラシ状に構造化する事で反射率0.045%という世界で最も優れた灰色体(黒い物質)を作り出す事ができる。この物質カーボンナノチューブ黒体呼ばれている。 ナノオーダー1次元物質故、原子間力顕微鏡探針やナノピンセットなどにも応用期待されるCNT探針用いた光ディスクのナノピット形状測定など将来の100GB以上のナノ光ディスクへの応用考えられている。

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