しょう‐じゅん〔セウ‐〕【照準】
照準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 04:32 UTC 版)
姿勢がとれれば光学照準器のレンズに内蔵されている十字線(レティクル)を目標に重ねる。この際、目標との距離、重力による弾道の下降、気温、気圧、湿度、風向きと風速などから若干の修正を行う。特に風に関するデータは狙撃に重大な影響を与えるため、考慮に入れる必要がある。風向きをまず調べ、その上で風速を計算する。この計算は、競技射撃(ベンチレストライフル競技等)においては、地面に直角に立てた棒に軽い布の切れ端を結びつけ、その布が風に流される際に布と棒の角度を測る。その角度を定数4で割れば、風速がマイル単位で計算できる。さらに、このデータを元にして修正値を求める。軍や警察の実戦部隊においては、この方法での風速計算ができないため、射撃地点での風向風速を基本に、弾道付近の植物の揺らぎ等を利用して推測した風速を加味して計算する。また、能力に長けた狙撃兵の場合、光学照準器を通して見える大気の揺らぎをも修正データとして利用する場合がある。それに加えてクイックアップと呼ばれる計算法式もあり、標的とのずれを瞬時に判断しなくてはならない。
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「照準」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女はオリンピックの金メダルを獲得することに照準を合わせた
- 私はそのクマを照準にとらえた
- (銃の)照準を合わせる.
- その船の大砲は灯台に照準を合わせた.
- 望遠鏡つきの照準.
- (注意深く)照準を合わせる[ねらいをつける].
- を照準にとらえる; …を目標にすえる.
- …に照準[目標]を合わせる.
- 照準[目標]を上げる[下げる].
- ライフル銃の照準を(ウサギに)合わせる.
- 夏の大会に照準を合わせて練習を積んだ.
- 砲を照準する
- (なぜ大砲を撃たないかと問われて)まだ照準がつきません
- 照準がついた
- 一万メートルに照準する
- 照準器
- 照準線
- 照準射撃
- 照準手
- 大砲を照準する
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