竜王と名人
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竜王と名人は、他のタイトルとは別格の扱いを受ける。 「棋戦 (将棋)#竜王と名人」を参照
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竜王と名人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:29 UTC 版)
上記のようにタイトルの中でも、竜王と名人は別格に扱われる。この両タイトルのいずれかを所持している場合は他のタイトルの有無に関わらず「竜王」または「名人」とだけ呼ばれ、また、両タイトルを同時に保持した場合「竜王・名人」という特別な呼称で呼ばれる。2021年度竜王戦終了時点で、「竜王・名人」となった棋士は4人(羽生善治(2回)、谷川浩司、森内俊之(2回)、豊島将之)だけである。「竜王・名人」による竜王または名人の防衛は、2例(羽生、谷川)だけである。 竜王と名人が他タイトルとは別格に扱われる点は以下の通り。 他タイトルを同時に保有していても、原則として「竜王・名人」「竜王」「名人」と呼称される。 昇段事由として、他タイトルより優位である。竜王位は獲得1期で八段、獲得2期で九段に昇段。名人位は獲得1期で九段に昇段する。一方、その他のタイトル獲得については、獲得1期で七段に、獲得2期で八段に、獲得3期で九段に昇段する。 日本将棋連盟がアマチュアに発行する段位免状に、連盟会長と共に署名する。署名順は、連盟会長→名人→竜王に固定されており、棋士序列と連動しない。 かつては竜王と名人はタイトルを失い無冠になった後、もしくは竜王もしくは名人失冠後1年以内に他のタイトルも失い無冠になった後も、次年度の当該タイトル戦が終了するまでは、「前竜王」「前名人」という称号を名乗ることができた。両方を立て続けに失い無冠になった場合は「前竜王・前名人」となる。「前竜王・前名人」「前竜王」「前名人」の棋士序列は、タイトル保持者の次であった。「前竜王」と「前名人」が共に存在する場合、当該タイトルを後に失った方が上位である。「前名人」は1994年度に米長邦雄が、「前竜王」は1995年度に佐藤康光が名乗ったのが最後であり、1998年度に名人と竜王を立て続けに失冠して無冠になった谷川浩司がそのまま「九段」を名乗ってからは、「前竜王・前名人」「前名人」「前竜王」を名乗る棋士は出ず、2018年12月に竜王を失って27年ぶりに無冠となった羽生善治は、日本将棋連盟から「前竜王」を名乗るか否か意向を問われたが、羽生は「前竜王」を辞退して段位である「九段」を名乗ることを選択した。これを受けて2020年2月に「前竜王・前名人」「前竜王」「前名人」の称号は廃止された。
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