名人 (将棋)
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将棋における名人(めいじん)は、棋士の称号の一つである。江戸時代の1612年から昭和の1937年までは将棋界の最高権威者に与えられた終身位であり、棋界の近代化にあたって短期実力制へ移行した昭和12年(1937年)以降は名人戦におけるタイトル称号となっている。女流名人、アマチュア棋戦の「名人」はそれぞれを参照。
注釈
- ^ 林元美『爛柯堂棋話』および『坐隠談叢』の記述だが、証明する資料は一切なく、また師匠の仙也も存命であり弱冠20歳の算砂が「名人」と呼ばれたとは信じがたいとの主張もある。(福井正明著『囲碁古名人全集』の巻末評伝(秋山賢司))。
- ^ しかし増川宏一は、この時期には、「名人」「碁所」「将棋所」いずれの名称もまだ存在していないとしている
- ^ これは明治期に刊行された安藤如意『坐隠談叢』の記述だが、この時期には「碁所」「将棋所」という言葉そのものがなく、信じがたいとの意見がある。(増川宏一『碁』および福井正明著『囲碁古名人全集』の巻末評伝(秋山賢司))
- ^ 適当な候補者がいない場合は空位となった。
- ^ 制定のいきさつが、退役棋士で観戦記者である河口俊彦の『一局の将棋 一回の人生』(新潮社(新潮文庫)、1994年、ISBN 4-10-126511-9)の36ページに記載されており、升田を称号なしの「九段」で呼ぶのは他の棋士とのバランスが取れないという理由が示されている。
- ^ フリークラス転出宣言を行ったため、2036年が定年となる。
出典
- ^ 『現代囲碁大系 別巻 現代囲碁史概説』(林裕)P.46
- ^ 『将棋名人戦 ~昭和・平成 時代を映す名勝負~』(マイナビ)
- ^ 『「近代将棋」1990年1月号』近代将棋社/国立国会図書館デジタルコレクション、73–74頁。
- ^ a b 1989年11月17日の「第15回将棋の日」に、木村義雄十四世名人に対して「実力制初代名人」の称号が、塚田正夫名誉十段に対して「実力制第二代名人」の称号が、それぞれ追贈された[3]。
- ^ a b 『「近代将棋」1988年6月号』近代将棋社/国立国会図書館デジタルコレクション、35頁。
- ^ 窪寺紘一『日本将棋集成』新人物往来社、1995年、326ページ。
- ^ 将棋ニュース - 谷川浩司九段が永世名人(十七世名人)を襲位, 日本将棋連盟, (2022-05-26) 2022年5月26日閲覧。
- ^ “日本将棋の歴史(9)”. 日本将棋連盟. 2020年4月11日閲覧。
- ^ 日本将棋の歴史(9)
- ^ 佐藤天彦『理想を現実にする力』朝日新聞出版、2017年、4頁。ISBN 978-4-02-273714-4。
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