林裕とは? わかりやすく解説

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林裕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/27 22:16 UTC 版)

林 裕(はやし ゆたか、1922年7月7日 - 1986年10月19日)は、日本の囲碁に関する評論家、編集者、観戦記者、研究家。日本棋院所属の後に執筆に専念。

来歴

東京渋谷出身[1]。姉が福原義虎七段と結婚した縁で、1941年頃から日本棋院に出入りするようになる。1943年に学徒動員で応召。

1946年、中央大学法学部卒[1]。戦後1948年に、村島誼紀らが『碁の新聞』を出す際に編集を任される(3号で終刊)。その後『棋道』編集の手伝いをしていて、1950年日本棋院事務局に入り、『棋道』『囲碁クラブ』や棋書を編集。編集部長、中央会館事務局長を務め、1968年には「囲碁史展」(日本橋東急百貨店)を主導した。1969年退職。

1965年、梶原武雄を団長とする囲碁使節団の副団長として中国を訪問[2][3]

並行して1950-78年には『共同通信』『東京新聞』『毎日新聞』で観戦記を執筆。以後は著作と研究に専念、『日本囲碁大系』の編纂などを手がけた。

1983年大倉賞受賞。全日本学生囲碁連盟理事、関東学生囲碁連盟常務理事も務めた。

著作

  • 『新囲碁全書 上達の手びき』編著 金園社、1962年 実用百科選書
  • 『囲碁百科辞典』金園社 1965年
  • 『囲碁入門』鶴書房、1967年
  • 『囲碁風雲録 昭和の大勝負』人物往来社、1968年 - 大正13年の日本棋院創立から昭和43年まで
  • 『囲碁風雲録 上下』講談社、1984年 - 明治初期から - 幕末期から昭和58年まで
  • 現代囲碁大系別巻 現代囲碁史概説・現代囲碁史年表』講談社、1984年
編著

他に、『棋道』で1974年に「大正囲碁史」連載、1978-79年に「明治囲碁史」連載、1986年に「林裕の囲碁ウンチク講義録」連載。1978年に筑摩書房が潰れたのは、林が『日本囲碁大系』を出させたとからだという噂も流れた。[要出典]

脚注

  1. ^ a b 『囲碁風雲録』著者解説
  2. ^ 安倍吉輝『対局ハプニング集』(日本棋院)P.81
  3. ^ 安倍吉輝『対局ハプニング集』(日本棋院)著者紹介

参考文献

  • 「林裕の囲碁ウンチク講義録」(『棋道』1986年1-12月号)
  • デジタル日本人名大事典『林裕』 - コトバンク

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