演義とは? わかりやすく解説

えん‐ぎ【演義】


演義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/16 07:45 UTC 版)

演義(えんぎ)とは、主に明清の中国で発展した白話小説の一種。

「演義」という語は本来「物事を筋道立てて分かりやすく説明する」という意である。すでに西晋の頃には使用されていた語で、潘岳の「征西賦」に用例がある。

宋元以後、都市の盛り場での娯楽として説話が流行したが、その一ジャンルとして歴史物語である「講史」があった。その後、説話をベースにした白話小説が成立すると、歴史をテーマにした作品に「演義」という題名がつけられるようになった。これは歴史を白話により分かりやすく物語ったという意である。しかし、これらの演義小説は、筋を面白おかしくするため、しばしば創作要素が加えられている。基本的に章回小説であり、「第~回」などのように回数が打たれ、それぞれに題目と正名がつけられている。

主な演義作品

  • 封神演義 - 殷周易姓に神仙たちの戦いを加味した演義。荒唐無稽な描写で溢れ、歴史小説ではなく神怪小説として扱われることが多い。
  • 三国志演義 - 三国時代を題材とした演義。日本国内ではもっとも知名度が高く、「三国志」とも呼ばれる。
  • 隋唐演義 - の建国から、さらに玄宗皇帝の治世までを描く。
  • 楊家将演義 - 北宋を舞台に、5代にわたり外敵と戦う楊家の武将たちを描く。

その他の演義作品

上記の作品の他にも、明清以後には雨後のタケノコのように演義小説が生まれている。


演義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 14:14 UTC 版)

夏侯覇」の記事における「演義」の解説

小説『三国志演義』では夏侯淵長子となっているが、字の「仲権」が次男であることを示すため矛盾生じている(伯仲叔季)。初登場長坂の戦いで、張飛突き落とされ河へ転落する。ただしこの「夏侯覇」は、同姓同名別人という見方もあり、版本によっては「夏侯傑」という完全な別人として登場している。同一人物であったとしてもその後は、諸葛亮の北伐に際して司馬懿により推挙されるまで20年上もの間、出番がない。 蜀に亡命してからは、姜維参謀として北伐幾度となく参加するが、第八回目戦いで空城の計にかかり戦死してしまっている。

※この「演義」の解説は、「夏侯覇」の解説の一部です。
「演義」を含む「夏侯覇」の記事については、「夏侯覇」の概要を参照ください。

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