先秦とは? わかりやすく解説

せん‐しん【先秦】

読み方:せんしん

中国史時代区分の一。前221年の秦による全国統一以前時代、周初から春秋戦国時代までをいう。


先秦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 00:53 UTC 版)

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先秦(せんしん)とは、中国の歴史区分で、以前の時代を指す。先秦時代ともいう。遠古から秦によって統一された紀元前221年までであるが、春秋戦国時代を指すことが多い。

概要

典故は『漢書』景十三王伝にあり、「(河間)献王の得るところの書はみな古文先秦の旧書」とあり、顔師古注には「先秦は猶お秦の先を言うがごとし。未だ書を焚せざる前を謂う」とある。

先秦時代、中国にあった王朝はである。夏については何らかの王朝が実在したことは考古学上確認できるが、文献として確かめられるものは出土していない。には甲骨文が出ている。

は弱体化して諸侯の反乱や異民族の侵攻で都を東に遷したので、それ以前を西周時代、それ以後を東周時代という。

東周時代は、諸侯の力が強いが、まだ周王としての権威が残り、辛うじて周の封建体制が保たれていた春秋時代と、下克上が繰り返されて周の封建体制が崩壊し、各国が自ら王を名乗り覇を競い合った戦国時代に分けられる。戦国時代は後の中国を形作る思想・科学・文化の濫觴期であった。

脚注

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参考文献

関連項目


先秦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 09:00 UTC 版)

中国文学」の記事における「先秦」の解説

東洋哲学」および「老荘思想」も参照 各国文学同様、中国文学文字書かれる以前から口承文芸の形で存在し音楽性伴った歌謡歌われていた。はじめて歌謡採集して文字の形で残したのが『詩経』である。『詩経』は古くは『詩』と呼ばれ押韻を伴う四言詩であり、韻文始祖と言えるアンソロジーである。「風(民謡)」「雅(宮廷音楽)」「頌(祭礼音楽)」の3つからなり黄河流域発生した。『詩』は戦国時代には儒家重要な6つ経典六経一つ挙げられている。この後揚子江流域で『楚辞』が生まれ、これは後に賦へと続く。 散文では『尚書』という歴史書編まれたが、これは政治演説集といった性格持っている。また『春秋』という記事羅列する歴史書編まれた。これらも儒教六経挙げられている。戦国時代になると、諸子百家称される思想家たちが『論語』『老子』『荘子』『韓非子『孫子』といった哲学的思想的作品残した歴史書では『春秋左氏伝』といった作品残されている。

※この「先秦」の解説は、「中国文学」の解説の一部です。
「先秦」を含む「中国文学」の記事については、「中国文学」の概要を参照ください。

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