先秦の古書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 23:44 UTC 版)
『六韜』は宋代に刊行された宋刊本が通行していたが、『漢書』巻30藝文志「兵書略」にその名が見えず、『隋書』巻34経籍志「兵家」にその書名が見える。このため姚際恒は『古今偽書攷』で秦漢以降の偽作と論じている。しかし、1972年に発掘調査された銀雀山漢墓群(前漢武帝期の造営)より出土した竹簡の中に「文韜」「武韜」「虎韜」の残簡(竹簡53枚)が検出され、前漢前期の紀元前2世紀には既に流布していたことが判明した。このことから、戦国時代には成立していた可能性が高いとされる。
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