先祖帰りとは? わかりやすく解説

隔世遺伝

(先祖帰り から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/10 21:12 UTC 版)

隔世遺伝(かくせいいでん)とは、個体の持つ遺伝形質が、その親の世代では発現しておらず、祖父母やそれ以前の世代から世代を飛ばして遺伝しているように見える遺伝現象のこと。間歇遺伝(かんけついでん)や先祖がえり(せんぞがえり)の一部も、この隔世遺伝によるものである。

隔世遺伝の仕組み

最も簡単な例として、メンデルの法則が成り立つような遺伝形質、すなわち一対の対立遺伝子のみがかかわる形質で、顕性潜性の別がはっきりしている場合を考える。このようなケースで、隔世遺伝が現れるのは、潜性遺伝子による形質についてである。

両親が、ともに潜性遺伝子を一つしか持っていない場合、両親には顕性の遺伝形質が発現しており、潜性の遺伝形質は現れない。しかし、その子は1/4の確率で潜性遺伝子を二つ持つこととなり、その場合潜性の遺伝形質が発現することとなる。このとき、もし祖父母の世代に潜性遺伝子を二つもつものが居たならば、表面上は祖父母の世代の形質が父母の世代を飛び越して遺伝してきたように見えることになる。これが、隔世遺伝の最も簡単な場合のメカニズムである。

実際には、上記のように遺伝形質の発現が一組の対立遺伝子のみで決定される場合ばかりではなく、むしろ複数の遺伝子がかかわる遺伝が多いため、隔世遺伝のすべてをこのような簡単な仕組みで理解できるわけではない。ただし、親の世代でその形質が失われたように見えても、子供の世代でその形質が発現するからには、何らかの形で親の世代の染色体の中に遺伝子が保存されていたといえるのは、すべての隔世遺伝において共通する事実である。

また特別な遺伝のように見えるがその親の世代での遺伝と同様に知的障害等の障害が遺伝することもある。

隔世遺伝の例

  • 男性型脱毛症:母方の祖父からの遺伝であり祖父が脱毛症の場合は自分も男性型脱毛症の疑いがある。
  • ABO式血液型:両親、あるいは祖父母などにO型がいなくても、両親がO型の潜性遺伝子を持っていれば(すなわち両親がAO型あるいはBO型であれば)、1/4の確率で子にO型が発現する。

関連項目


先祖帰り(ワイルド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/28 04:24 UTC 版)

天華無敵!」の記事における「先祖帰り(ワイルド)」の解説

旧精紀遺伝子操作され、ある力を強化されものたちの子孫。強靭な肉体となる「獣化ビースト)」、完全記憶機械親和を持つ「電脳デジタル)」などがある。

※この「先祖帰り(ワイルド)」の解説は、「天華無敵!」の解説の一部です。
「先祖帰り(ワイルド)」を含む「天華無敵!」の記事については、「天華無敵!」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「先祖帰り」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「先祖帰り」の関連用語

先祖帰りのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



先祖帰りのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの隔世遺伝 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの天華無敵! (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS