鶴亀とは? わかりやすく解説

つる‐かめ【鶴亀】

読み方:つるかめ

【一】[名]ツルカメ長寿でめでたいものとして、祝儀などに用いられる

【二】[感]縁起直しにいう語。ふつう「つるかめつるかめ」の形で用いる。

「そいつあ愜(かな)いませんぜ。— —」〈鴎外百物語


つるかめ【鶴亀】

読み方:つるかめ

[一]謡曲脇能物喜多流では「月宮殿(げっきゅうでん)」。唐土皇帝新春節会鶴と亀に舞をまわせ、みずからも月宮殿舞楽興じる

[二]長唄謡曲「鶴亀」の詞章10杵屋(きねや)六左衛門作曲したもの。嘉永4年(1851)発表

[三]常磐津(ときわず)。本名題細石巌鶴亀(さざれいしいわおのつるかめ)」。3世瀬川如皐(じょこう)作詞4世岸沢古式作曲文久元年(1861)発表


つるかめ〔鶴亀〕

鶴と亀の冠物をつけた二人の舞姿の構図
能楽「鶴亀」の構図で、帝王御前鶴と亀長寿寿ぐ舞。

鶴亀

作者あやのはじめ

収載図書仮面家族
出版社叢文社
刊行年月2001.10


鶴亀

作者松井今朝子

収載図書似せ者
出版社講談社
刊行年月2002.8

収載図書似せ者
出版社講談社
刊行年月2005.8
シリーズ名講談社文庫


鶴亀

作者里見弴

収載図書初舞台彼岸花里見弴作品
出版社講談社
刊行年月2003.5
シリーズ名講談社文芸文庫


鶴亀

読み方:ツルカメ(tsurukame)

初演 明治14.1(東京・浜の延寮館)

音曲 常磐津


鶴亀

読み方
鶴亀つるかめ

鶴亀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 23:18 UTC 版)

鶴亀
作者(年代)
不明
形式
能柄<上演時の分類>
初番目(脇能)
現行上演流派
観世宝生金春金剛喜多
異称
なし
シテ<主人公>
皇帝
その他おもな登場人物
鶴、亀、大臣、従臣
季節
正月
場所
唐土
本説<典拠となる作品>
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鶴亀』(つるかめ)は、の作品。天下泰平、国家の長久を祈念し、祝福するという、おめでたい内容である。

能の現行演目の中では最も短いもので、初心者向きの入門曲として知られている。

登場人物

概要

新春、唐の都の朝廷において、年の最初の四季の節会(せちえ、季節の変わり目の祝祭)が催された。絢爛豪華な宮殿で皇帝は百官卿相(ひゃっかんけいしょう・役人と貴族)の拝賀を受け、万民もその場に集う。拝賀が終わると、鶴と亀が舞い、皇帝の長寿を寿ぐ。それに気を良くした皇帝は舞楽を奏させて自ら舞い、長生殿に戻っていく。

祝言によく使われるのは「庭の砂ハ金銀の。庭の砂ハ金銀の。玉を連ねて敷妙の。五百重の錦や瑠璃の枢。シャコの行桁瑪瑙乃橋。池の汀の鶴亀は。蓬莱山も餘処ならず。君の恵ぞありがたき。君の恵ぞありがたき」

全曲(宝生流による)

シテ:それ青陽乃春になれば。四季の節会の事始め
ワキ:不老門にて日月乃。光を天子の叡覧にて
シテ:百官卿相に至るまで。袖をつらね踵をついで
ワキ:其数一億百餘人
シテ:拝をすゝむる万戸の声
ワキ:貴一同に礼する其音は
シテ:天に響きて夥し
地:庭の砂ハ金銀の。庭の砂ハ金銀の。玉を連ねて敷妙の。五百重の錦や瑠璃の枢。シャコの行桁瑪瑙乃橋。池の汀の鶴亀は。蓬莱山も餘処ならず。君の恵ぞありがたき。君の恵ぞありがたき。
ワキ:いかに奏聞申し候。毎年の嘉例のごとく。鶴亀に舞せられ。其後月宮殿にて舞楽を奏せられうずるにて候
地:亀ハ万年の齢を経て。鶴も千代をや。重ぬらん。
地:千代のためしの数々に。千代のためしの数々に。何をひかまし姫小松。緑の亀も舞ひ遊べば。丹頂の鶴も一千年の。齢を君に授け奉り。庭上に参向申しければ。帝も御感の餘りにや舞楽乃秘曲ハおもしろや
地:月宮殿の白衣の袂。月宮殿の白衣の袂の色々妙なる花の袖。秋ハ時雨の紅葉の葉袖。冬ハ冴えゆく雪の袂を。ひるがへす衣も薄紫の。雲の上人゛の舞楽の声々゛に霓裳羽衣乃曲をなせば。山河草木國土ゆたかに千代萬代と。悦び給へば官人駕輿丁御輿を早め。君の齢も長生殿に。君の齢も長生殿に。還御成るこそ。めでたけれ

関連項目

  • 玄宗 (唐)(「鶴亀に登場する皇帝は、玄宗とは限らないが、玄宗に擬せられることが多い)
  • 日光東照宮(奥の院にある奥宮(家康の墓所)の拝殿前に鶴亀の像が配置されている)

鶴亀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 23:31 UTC 版)

くノ一捕物帖 恋縄緋鳥」の記事における「鶴亀」の解説

甚内の廓の使用人廓内噂話聞いては、緋鳥伝えている。

※この「鶴亀」の解説は、「くノ一捕物帖 恋縄緋鳥」の解説の一部です。
「鶴亀」を含む「くノ一捕物帖 恋縄緋鳥」の記事については、「くノ一捕物帖 恋縄緋鳥」の概要を参照ください。

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