し‐しょう〔‐シヤウ〕【詞章】
語りもの
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/04 04:47 UTC 版)
語りもの(かたりもの)は日本中世にはじまった口承文芸・音楽もしくは芸能のジャンルまたは演目。
注釈
- ^ 「語る」ことは、事件や事象を聴く人にわかるように伝達することを目的とし、そこに説得力が必要であるのに対し、「歌う」ことは感情を表現することを主目的としている。また、「話す」は日常の言語表現の行為であるのに対し、「語る」はまとまった事柄や物語を改めて伝える行為であり、さらに、「読む」が文字を媒介とし、聞き手の存在を前提にしないのに対し、「語る」は必ずしも文字を前提とせず、逆に、聴衆を前提とする点が異なる。吉川(1990)p.38-40
- ^ 吉川英史によれば、通常は「語りもの」には含めない民謡のなかにも、佐渡(新潟県)の相川音頭や滋賀県の江州音頭など、内容的に「語りもの」と称すべき演目があり、いずれも、長い物語を数楽句の同一旋律で繰り返し歌唱するものである。ただし、こんにちでは演奏様式上「歌いもの」の様式に近づいている。吉川(1990)p.40-41
- ^ 革命家宮崎滔天は、同時に桃中軒雲右衛門門下の浪曲師でもあった。
- ^ この名称由来譚は、江戸時代に成立したものと考えられる。高山(2004)
- ^ 能弁で清朗な澄憲の美声は人びとを惹きつけ、多くの聴衆の感涙をさそったといわれる。黒田(1979)p.239
- ^ 昭和初年に東大寺で発見された唱導のテキスト。1298年(永仁6年)ころに良季という僧によって作成された。黒田(1979)p.240
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