説教師とは? わかりやすく解説

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せっきょう‐し〔セツケウ‐〕【説教師】

読み方:せっきょうし

説教職業とする人。神仏などの教え説く人。

「説教師」に似た言葉

せっきょうし 【説教師】

仏教説教専らとする僧をいうが、キリスト教でも司祭牧師)が説教師と呼ばれることがある。これは、宗教改革期に入ると、教会での司牧中心説教になったからだ。イスラム教では、金曜日正午集団礼拝先立ち時の権力者の名において説教が行われ、これを行う人物はハティーブと呼ばれて、それは公的な専門職であった

説教師

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 07:39 UTC 版)

説教師(せっきょうし)とは、日本仏教での説教を専門とする役職を総称したものである。各宗門で呼称には細かな違いがある。説教は仏教伝来の古より行われ、長い歴史を持つ。落語の祖「安楽庵策伝」もその一人である。

概要

ことばに抑揚をつけて行う説教(説経)は6世紀の仏教伝来以来古くから行われていたとされ、特に平安時代末期から鎌倉時代にかけてあらわれた安居院流(あぐいりゅう)と寛元年間(1243年-1247年)に園城寺の定円がおこしたといわれる三井寺流が節付説教(唱導)の二大流派として成立した[1][2]

「説経」が、伴奏楽器を鳴らし、あるいは踊りをともなったりして説経節説経浄瑠璃などとして芸能化していくのに対し、「唱導」の方は必ずしもただちに芸能化せず、説教(法話)のかたちでのこったと考えられる[3]。しかし、この説教と説経節・ちょんがれとが結びついて中世の「節付説教」、さらに近世の「節談説教」へと発展していった[3]。節談説教は、江戸時代において民衆の娯楽となったいっぽう、浪曲講談落語など近世成立の諸芸能の母体となったが、これももともと唱導が音韻抑揚の節をもっていたことに由来すると考えられる[3]

明治期まで説教師の役割は持続し、全国各地の説教所を巡業する人気の説教師もいた。節談説教は、上述の話芸全般の母体となったが、同時にその分化が進む過程で、布教純化の点から主流派から疎まれる存在となり、昭和以降は衰亡が目立った。昭和期の名人上手に祖父江省念師がいる。

脚注

参考文献

音声資料

  • 小沢昭一『また又日本の放浪芸 節談説教 小沢昭一が訪ねた旅僧たちの説法』 ビクター、1999、VICG-60243〜48

関連事項


説教師

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 06:28 UTC 版)

コンラート・フォン・マールブルク」の記事における「説教師」の解説

コンラート記録最初に見られるのは、1214年行った説教についてである。史料には「マギスター」(学者)や「修学者」としてしばしば言及されており、おそらく大学、しかもパリ大学学んだものと思われるコンラート最初に活動したのがエルザス地方であったこともそれを裏付けていると思われる。後にラインラントテューリンゲン移り十字軍参加するよう群衆呼びかける説教野外行い新たな十字軍運動への機運高めた1215年ローマ教皇インノケンティウス3世から、ドイツ聖職者生活態度信仰改善させるよう指導する権限与えられた。熱心な活動通じてテューリンゲン方伯領を治めルードヴィング家親交を結ぶようになったため、同家嫁いで来たハンガリー王女エリザベート師父に任ぜられた。コンラートエリザベートに対して敬虔生活するよう厳しく指導した。さらにコンラートテューリンゲン方伯ルートヴィヒ4世神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世が行第6回十字軍参加させることに成功した。さらにコンラートは、十字軍従軍して不在となったルートヴィヒ4世代わりテューリンゲン宗教指導者となった

※この「説教師」の解説は、「コンラート・フォン・マールブルク」の解説の一部です。
「説教師」を含む「コンラート・フォン・マールブルク」の記事については、「コンラート・フォン・マールブルク」の概要を参照ください。

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