うた‐ざいもん【歌祭文】
祭文
(歌祭文 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 05:30 UTC 版)
日本における祭文(さいもん)は、神を祭るときに読む文[1]。本来、祭りのときなどに神仏に対して祈願や祝詞(のりと)として用いられる願文であったが、のちに信仰を離れて芸能化していった。
注釈
- ^ お染久松の歌祭文には、他に「あぶらやおそめ久松心中(上)」、「おそめ久松思ひのたね油(下)」「お染久松恋の祭文」「お染久松めづくし」などがある。
- ^ 歌舞伎・浄瑠璃の演目『桜鍔恨鮫鞘』のもととなった古手屋八郎兵衛のお妻殺しの事件も、当初は歌祭文で歌われた作品(「お妻八郎兵衛」)であった。
- ^ 「野崎村」については、上方落語の演目として「野崎参り」があり、これは文楽などと同様、おそめが久松に会うための理由に用いた野崎の観音(大阪府大東市の福聚山慈眼寺)参りを描いている。
- ^ 「松坂」は、伊勢国松阪より発したという伝承をもつ北陸地方・東北地方に広く分布する祝唄で、土地により松坂節・荷方節(にがたぶし)・謙良節(けんりょうぶし)など、呼び名が異なる。
出典
- ^ a b c d e f g h 諏訪(1985)pp.230-231
- ^ a b c d e f g h i j k l m 山路(1988)pp.139-140
- ^ a b c d e f g 『民俗芸能辞典』(1981)p.193
- ^ a b c d e f g h 村山(1979)p.43
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 郡司(1953)pp.208-209
- ^ a b c d e f g h i j k l 五来(1995)pp.59-64
- ^ a b c d e f g 日本芸術文化振興会. “「文楽『新版歌祭文』」祭文とは”. 2014年5月8日閲覧。
- ^ a b c d e f 吉川(1990)pp.42-44
- ^ 日本放送協会. “NHK映像マップみちしる「祭文松坂 新潟県の民謡」”. 2014年5月8日閲覧。(動画)
- ^ a b c d e f 松島(1979)p.635
- ^ 南(1988)p.466
- ^ a b c 五来(1988)pp.484-485
- ^ 佐藤(2004)pp.118-119
- ^ 小沢(2004)
「歌祭文」の例文・使い方・用例・文例
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歌祭文と同じ種類の言葉
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