福寿草とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 植物 > > > 福寿草の意味・解説 

ふくじゅ‐そう〔‐サウ〕【福寿草】

読み方:ふくじゅそう

キンポウゲ科多年草北地多く、高さ1020センチ早春黄色い花を1個開き、やがて伸び羽状細かく切れ込む複葉互生する盆栽にして正月飾り物とする。根は強心薬になる。元日草ことぶきぐさついたちそう。《 新年》「日の障子太鼓如し—/たかし」

福寿草の画像
撮影広瀬雅敏

福寿草

作者山口瞳

収載図書私本歳時記
出版社新潮社
刊行年月1992.6
シリーズ名新潮文庫


福寿草

作者壺井栄

収載図書壺井栄全集 6
出版社文泉堂出版
刊行年月1998.4


福寿草

作者大鹿卓

収載図書大鹿卓作品集
出版社ゆまに書房
刊行年月2001.9
シリーズ名日本植民地文学精選


福寿草

作者中山ちゑ

収載図書台湾鉄道作品集 2
出版社緑蔭書房
刊行年月2007.2
シリーズ名日本統治期台湾文学集成


福寿草

作者今井絵美子

収載図書秋の蝶立場茶屋おりき
出版社角川春樹事務所
刊行年月2008.4
シリーズ名時代小説文庫


福寿草

作者由比和子

収載図書月兎慕情
出版社花書院
刊行年月2008.9


フクジュソウ

フクジュソウ
科名 キンポウゲ科
別名: -
生薬名: フクジュソウコン福寿草根
漢字表記 福寿草
原産 日本・中国東北部
用途 早春黄色花を咲かせる寒冷地宿根草新年迎え飾るために用いるので、元日草とも呼ばれる野草です。有毒植物ですから注意が必要です。
学名: Adonis amurensis Regel et Radde
   

ふくじゅそう (福寿草)

Adonis ramosa

Adonis ramosa

Adonis ramosa

Adonis ramosa

Adonis ramosa

Adonis ramosa

Adonis ramosa

Adonis ramosa

Adonis ramosa

東アジア原産です。わが国では、北海道から九州明る広葉樹林分布してます。ふつうに3月から5月ごろ、鮮やかな黄色の花を咲かせます。別名で、「がんじつそう元日草)」とも呼ばれますが、これは旧暦お正月新暦では1月下旬から2月中旬)ごろに咲くことから。6月ごろには、地上部枯れて休眠入ります。根は漢方薬として、強心剤利尿目的用いられます。最近の研究で、日本産の「ふくじゅそう」は4種あることがわかりました。本種の特徴は、萼片花弁と同長かやや短いこと、の裏面に微毛がまばらに生えること、花床に微毛が生えることなどです。
キンポウゲ科フクジュソウ属多年草で、学名Adonis ramosa。英名は Pheasant's eye, Amur adonis
キンポウゲのほかの用語一覧
トリカブト:  花鳥兜
バイカカラマツ:  梅花落葉松草
ヒエンソウ:  大飛燕草
フクジュソウ:  福寿草  陸奥福寿草
ヘレボルス:  ヘレボルス・アルグーチフォリウス  ヘレボルス・オリエンタリス

福寿草

読み方:フクジュソウ(fukujusou)

キンポウゲ科多年草園芸植物薬用植物

学名 Adonis amurensis


福寿草

読み方:ふくじゅそう

  1. 願望といふ意味を含ませる。〔花言葉
  2. 花言葉にて、願望といふ意味を含ませる
  3. 〔花言〕悲哀の意。

分類 花言葉

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

福寿草

読み方:フクジュソウ(fukujusou)

キンポウゲ科多年草正月の飾に使われる

季節 新年

分類 植物


福寿草

読み方:サキワイグサ(sakiwaigusa)

分野 和歌集

年代 幕末

作者 橘曙覧〔作〕、井手今滋〔編〕


福寿草

読み方:フクジュソウ(fukujusou)

分野 俳諧

年代 江戸中期

作者 燕志


福寿草

読み方:フクジュソウ(fukujusou)

分野 評判記

年代 江戸中期

作者 福寿鶴亀


福寿草

読み方:フクジュソウ(fukujusou)

分野 咄本

年代 江戸後期

作者 松竹梅林


福寿草

読み方:フクジュソウ(fukujusou)

分野 人情本

年代 江戸後期

作者 竜玉〔作〕、華亭紹秀〔画〕


福寿草

読み方:フクジュソウ(fukujusou)

分野 和歌集

年代 成立年未詳

作者 作者未詳


福寿草

読み方:フクジュソウ(fukujusou)

分野 戯文

年代 成立年未詳

作者 作者未詳


福寿草

読み方:フクジュソウ(fukujusou)

分野 植物学書

年代 成立年未詳

作者 著者未詳


フクジュソウ

(福寿草 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/06 22:07 UTC 版)

フクジュソウ
フクジュソウ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キンポウゲ目 Ranunculales
: キンポウゲ科 Ranunculaceae
: フクジュソウ属 Adonis
: フクジュソウ Adonis ramosa
学名
Adonis ramosa Franch. [1]
シノニム
  • Adonanthe ramosa (Franch.) Chrtek & Slavíková
  • Chrysocyathus ramosus (Franch.) Holub
和名
フクジュソウ, エダウチフクジュソウ, 福寿草, 献歳菊
英名
forked-stem adonis

フクジュソウ(福寿草、献歳菊、学名Adonis ramosa)は、キンポウゲ科多年草。フクジュソウ(エダウチフクジュソウ)を指す場合と、下記の4種を総称する場合がある。別名、ガンジツソウ(元日草)。毒草である。

特徴

日本ではフクジュソウ(エダウチフクジュソウともいう。Adonis ramosa)、ミチノクフクジュソウ(Adonis multiflora)、キタミフクジュソウ(Adonis amurensis)、シコクフクジュソウ(Adonis shikokuensis)の4種が自生する。キタミフクジュソウの種小名である amurensis は「アムール川流域の」という意味である。

フクジュソウ(エダウチフクジュソウ)は自生地が北海道から九州にかけてであり、茎が中実であることが特徴である。

キタミフクジュソウは自生地が北海道東部に限られ、多毛であり茎が中実で、一株に1輪しか花を付けない点が特徴である。

ミチノクフクジュソウは自生地が東北から九州にかけてであり、茎が中空で、萼が花弁の半分程度であることが特徴で、他種の萼と花弁の長さは同等程度なので見分けることができる(したがって、本項テンプレート掲載の写真はミチノクフクジュソウと判断できる)。

シコクフクジュソウは自生地が四国及び九州の一部に限られ、全草無毛であることや、茎が中空であることが特徴である。

栽培

日当たりと水はけ、風通しの良い場所を好む。乾燥を嫌うため、葉が枯れるまでは、水枯れを起こさないように管理する必要がある。種まきの適期は10月~12月で、翌春発芽するが、開花までに数年かかる。

花期は早春であり、3-4cmの黄色い花を咲かせる。当初は茎が伸びず、苞に包まれた短い茎の上に花だけがつくが次第に茎や葉が伸び、キタミフクジュソウ以外はいくつかの花を咲かせる。花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している。そのため、太陽光に応じて開閉する(日光が当たると開き、日が陰ると閉じる)。葉は細かく分かれる。夏になると地上部を枯らす。初春に花を咲かせ、夏までに光合成をおこない、それから春までを地下で過ごす。いずれの種も石灰岩質を好む。株分けか種で増やすことができる。

毒性

ゴボウのようなまっすぐで太いものを多数持っている。毒性(副作用)が強く、毒性・薬理作用共にアドニンという成分によるものと考えられているが、他にシマリンアドニトキシンも検出されており、特にシマリンには調理残留研究報告[2]も存在するため、こちらの方が薬毒主体とも考えられる。強心作用や利尿作用があることから民間薬として使われることがあるが、素人の利用は死に至る危険な行為である。地面から芽を出したばかりの頃はフキノトウと間違えて誤食しやすいほか、若葉がヨモギの葉に似ている。症状は嘔吐、呼吸困難、心臓麻痺などで、重症の場合は死亡する[3]

文化

典型的なスプリング・エフェメラルであり、春を告げる花の代表である。そのため、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)の別名を持つ。福寿草という和名もまた新春を祝う意味があり、縁起物の植物として古くから栽培されてきた。江戸時代より多数の園芸品種も作られている古典園芸植物で、フクジュソウとミチノクフクジュソウをかけ合わせた「福寿海」をはじめ、緋色や緑色の花をつけるものなど多数の品種がある。

アイヌ語ではフクジュソウをチライアパッポと言い、チライはイトウを、アパッポは花をそれぞれ意味する。フクジュソウが咲くころに湿原の川をイトウが遡上してくるためこの名がある。また、アイヌには女神クノンの神話が残っている。

天界にクノンという名の美しい女神がおり、クノンの父神が、「もぐらの神」を婿の候補に決めた。広い領土をもち、武勇の誉れ高いが、とても醜い男だった。クノンは、「もぐらの神」を嫌い、なにかと理由をつけて逃げていた。父神は、約束を守れなかったことに業を煮やし、クノンを「福寿草」に変えてしまった[4]

正月にはヤブコウジなどと寄せ植えにした植木鉢が販売される。ただし、フクジュソウは根がよく発達しているため、正月用の小さな化粧鉢にフクジュソウを植えようとすると根を大幅に切りつめる必要があり、開花後に衰弱してしまう。翌年も花を咲かせるためには、不格好でもなるべく大きく深い鉢に植えられたフクジュソウを購入する。露地植えでもよく育つ。

郵政省発行の切手の意匠になった。

  • 1982年(昭和57年)7月5日発売 10円普通切手
  • 2003年(平成15年)4月1日発売 50円 日本郵政公社設立記念 四季花鳥図巻の部分図
  • 2012年(平成24年)12月3日発売 80円 季節の花シリーズ 第4集

シンボル

  • フクジュソウを町の花・村の花に指定している日本の町村
道県 支庁・郡 当花指定町村 備考
北海道 宗谷総合振興局
枝幸郡
枝幸町 * ハマナスも指定している[5]
*フクジュソウの指定は、当町と合併し消滅した歌登町の指定を引き継いだもの
十勝総合振興局
足寄郡
陸別町 -
青森県 西津軽郡 深浦町 町内の大間越関所跡に福寿草公園がある
三戸郡 三戸町 -
秋田県 雄勝郡 羽後町 -
埼玉県 比企郡 小川町 -
長野県 上伊那郡 辰野町 町内の沢底地区に群生地がある[6]
下伊那郡 阿智村 * レンゲツツジシダレザクラも指定している
* 村内の伍和地区に群生地がある[7]
下高井郡 木島平村 村内の原大沢地区に群生地がある[8]
奈良県 北葛城郡 河合町 -
高知県 長岡郡 大豊町 * 町内の南大王地区に「福寿草の里」がある[9]
* 毎年2月中旬から3月中旬に「福寿草祭り」が開催される[10]
熊本県 球磨郡 相良村 五木村山江村相良村の境界にある仰烏帽子山に群生地がある[11]

参考画像

脚注

  1. ^ K.Yonekura & T.Kajita. “植物和名ー学名インデックス YList”. 2021年4月16日閲覧。
  2. ^ 佐藤正幸・姉帯正樹「有毒植物フクジュソウ調理品中のシマリン残留量」(pdf)『北海道立衛生研究所報』第61巻、北海道立衛生研究所、2011年、15-19頁。 
  3. ^ 羽根田治『新装版・野外毒本:被害実例から知る日本の危険生物』山と渓谷社 2014年、ISBN 9784635500357 p.173.
  4. ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、100頁。 
  5. ^ 「令和3年枝幸町環境基本計画書」2021年(令和3年)3月発行:26ページ「枝幸町の町章」(pdfファイル) - 枝幸町HP(2024年2月28日閲覧)
  6. ^ ホーム>行政サイト>組織から探す>産業振興課>観光サイト>見る・遊ぶ>福寿草>沢底の福寿草 辰野町公式HP(2023年10月27日更新、2024年2月26日閲覧)
  7. ^ しあわせ信州>長野県魅力発信ブログ>南信州お散歩日和>南信州の観光・自然・花>阿智村花めぐり 長野県魅力発信ブログ(2013年4月2日付、2024年2月26日閲覧)
  8. ^ HOME>カテゴリ>各種施設のご案内>各種施設のご案内>観光・商業施設>福寿草の群生地 木島平村公式HP(2024年2月5日更新、2024年2月26日閲覧)
  9. ^ ホーム>福寿草の里 大豊町公式HP(2020年2月5日付、2024年2月26日閲覧)
  10. ^ ホーム>観光スポット>福寿草祭り 大豊町観光開発協会(2024年2月26日閲覧)
  11. ^ ホーム>目的から探す>観光・イベント>観光案内>春を告げる福寿草 相良村公式HP(2008年2月28日付、2024年2月26日閲覧)

関連項目

外部リンク


「福寿草」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



福寿草と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「福寿草」の関連用語

検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



福寿草のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
エーザイエーザイ
Copyright(C) 1996-2025, Eisai Co., Ltd. All rights reserved.
エーザイ薬用植物一覧
ボタニックガーデンボタニックガーデン
Copyright 2001-2025 shu(^^). All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
皓星社皓星社
Copyright (C) 2025 株式会社皓星社 All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフクジュソウ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS