咄本とは? わかりやすく解説

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はなし‐ぼん【×咄本/×噺本/話本】

読み方:はなしぼん

江戸時代に、当時笑い話小咄などを集めて出版した本。「醒睡笑(せいすいしょう)」「鹿(か)の子餅」など。小咄本笑話本


咄本

読み方:ハナシボン(hanashibon)

江戸時代庶民文芸一種

別名 噺本軽口


噺本

(咄本 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 07:36 UTC 版)

噺本(はなしぼん)は、江戸時代戯作の一種。読本草双紙とともに、俗文学の一種。咄本とも表記される。

概要

滑稽本から派生しているが、短編であるという点が特徴である。笑い話や小咄を集めた集成本であり、落語川柳洒落本の原点などとの関係も深い。およそ元和寛永頃に誕生し、古くから挿絵も見られる。浮世絵の祖といわれる菱川師宣による『私可多咄』が絵師落款のある最初の作品とされる。その後、菱川派、鳥居派、勝川派、北尾派、喜多川派、歌川派葛飾派など多数の浮世絵師が噺本の挿絵に携わっている。末期には黄表紙合巻風の噺本も制作され、その挿絵もこれに準じたものになっていった。

主な作品

  • 『私可多咄』 (中川喜雲作、菱川師宣画) 万治2年(1659年)の上方版は所蔵先不明、寛文11年(1671年)の鱗形屋版が現存
  • 『落噺生鯖船(おとしばなしいきさばぶね)』(玉虹楼一泉作、柳川重信画)文政3年(1820年)永寿堂版
  • 『百福物語』(恋川春町朋誠堂喜三二恋川行町合作、喜多川歌麿画)
  • 『落語の吹寄』(落語家連中作、歌川国利画) 明治18年(1885年) 長谷川忠兵衛梓

「咄本」の例文・使い方・用例・文例

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