実体二元論とは?

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実体二元論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/16 19:58 UTC 版)

実体二元論(じったいにげんろん、: Substance dualism)とは、心身問題に関する形而上学的な立場のひとつで、この世界にはモノとココロという本質的に異なる独立した二つの実体がある、とする考え方。ここで言う実体とは他の何にも依らずそれだけで独立して存在しうるものの事を言い、つまりは脳が無くとも心はある、とする考え方を表す。ただ実体二元論という一つのはっきりとした理論があるわけではなく、一般に次の二つの特徴を併せ持つような考え方が実体二元論と呼ばれる。




出典

  1. ^ ジョン・サール著 山本貴光・吉川浩満 訳 『MiND 心の哲学』 朝日出版社 2006年 ISBN 4-255-00325-4 第二章 第一節 「二元論の困難」pp.64-72 以下p.64より引用。「実体二元論に基づけば、肉体が滅びた後も魂は生きつづけられるという結論が導かれる。そしてここから、死後の生があると信じる信仰者たちに訴えるものの見方が生み出される。だが専門家たちのあいだでは、実体二元論はもはや検討にも値しないと考えられている。」
  2. ^ ダニエル・デネット著 山口泰司 訳 『解明される意識』 青土社 1998年 ISBN 4-7917-5596-0 第二章 第四節「二元論はなぜ見捨てられるのか」pp.50-58
  3. ^ 西脇与作 『もの、命、心の科学と哲学<下>』「第二節 現代の常識はデカルトの意見」 オンラインマガジンゑれきてる 東芝発行 2004年
  4. ^ Nicholas Everitt "Substance Dualism and Disembodied Existence" Faith & Philosophy, Vol. 17, No. 3 (2000), pp. 331-347. 以下冒頭文より引用 "Substance dualism, that most unpopular of current theories of mind,(訳:実体二元論は、現在最も人気のない心についての理論である)"
  5. ^ スーザン・ブラックモア(著)、山形浩生,守岡桜(訳)『「意識」を語る』NTT出版 (2009年) ISBN 4757160178(翻訳元は "Conversations on Consciousness" (2007). Oxford University Press. hardcover: ISBN 0195179595 。意識に関する二つの大きな国際会議、ツーソン会議ASSCの会場で、様々な分野の研究者20人にインタビューした記録をまとめた本。以下前書き(pp. 10-11)より引用「ハード・プロブレムとは、物理的プロセスがいかにして主観的経験を生み出せるかを理解するのがむずかしいということ。(中略)誰もこの質問に対する答えを持ち合わせていませんでした。答えを知っているつもりとおぼしき人はいましたが。(中略)でも、どんなに混乱が根深いかを明かしてくれただけでも、この質問をした価値はあったと思います。ひとつだけほぼ全員が同意したのは、古典的な二元論はあてはまらないということです。(中略)心と体-脳と意識-が異なる物質であるはずがないのです。」
  6. ^ 瀬口昌久『魂と世界 プラトンの反二元論的世界像』2002年 京都大学学術出版会 ISBN 9784876984497
  7. ^ Pete Mandik "Substance dualism" Dictionary of Philosophy of Mind 2004年 以下冒頭文より引用 "Perhaps the most famous proponent of substance dualism was Descartes"
  8. ^ カール・ポパー (著), ジョン・C・エックルス (著), 大村裕 (翻訳), 沢田允茂 (翻訳), 西脇与作 (翻訳) 『自我と脳』 新装版 新思索社 2005年 ISBN 978-4783501374
  9. ^ 芋阪直行編 下條信輔佐々木正人信原幸弘山中康裕著 『意識の科学は可能か』 p.9 新曜社 2002年 ISBN 4788508001
  10. ^ 以下、Kirk, Robert, "Zombies - 1. The idea of zombies", The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Summer 2009 Edition), Edward N. Zalta (ed.) より引用 "Descartes held that non-human animals are automata: their behavior is explicable wholly in terms of physical mechanisms. He explored the idea of a machine which looked and behaved like a human being. Knowing only seventeenth century technology, he thought two things would unmask such a machine: it could not use language creatively rather than producing stereotyped responses, and it could not produce appropriate non-verbal behavior in arbitrarily various situations (Discourse V). For him, therefore, no machine could behave like a human being. He concluded that explaining distinctively human behavior required something beyond the physical: an immaterial mind, interacting with processes in the brain and the rest of the body."
  11. ^ アレグザンダー & 白川 2013, p. 108
  12. ^ NHKBSプレミアム「ザ・プレミアム超常現象 さまよえる魂の行方」
  13. ^ a b c NHKスペシャル モーガン・フリーマン 時空を超えて 第2回「死後の世界はあるのか?」
  14. ^ 竹倉 2015. 位置No.1678/2493
  15. ^ a b 竹倉 2015. 位置No.1646/2493
  16. ^ a b 赤坂寛雄、別冊宝島編集部(編)、2000、「【論考編】前世少女という異界 前世夢紡ぎ―少女たちの共同幻想!」、『いまどきの神サマ』、宝島社
  17. ^ 竹倉 2015. 位置No.1617/2493
  18. ^ 竹倉 2015. 位置No.1637/2493
  19. ^ 竹倉 2015. 位置No.1790/2493
  20. ^ 竹倉 2015. 位置No.1844/2493
  21. ^ モーガン・フリーマン 時空を超えて 第2回「死後の世界はあるのか?」
  22. ^ NHK ザ・プレミアム超常現象 さまよえる魂の行方
  23. ^ 坂井賢太朗 「実体二元論との対決(1) : 主体について(pdf)」 京都大学文学部哲学研究室紀要 : Prospectus (2010), 13: pp.83-95
  24. ^ Yujin Nagasawa "Review of The Evolution of the Soul" The Secular Web.(2005)
  25. ^ Richard Swinburne "The Evolution of the Soul" Oxford University Press (1997) ISBN 9780198236986
  26. ^ アレグザンダー & 白川 2013, p. 108

脚注

  1. ^ だが、現代の心の哲学の文脈の中では、単に二元論と言えばクオリア現象的意識に関する自然主義的二元論(またはニューミステリアン)のことを指すのが一般的である。


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