frustration
「frustration」とは・「frustration」の意味
「frustration」とは、欲求不満や失望、挫折感を表す英単語である。何かを成し遂げたいという願望が阻害されたり、期待していた結果が得られなかったりしたときに感じる感情を指す。この言葉は、形容詞の「frustrated」としても使用される。「frustration」の発音・読み方
「frustration」の発音は、/frʌstréiʃən/である。強勢は「stre」の部分にあり、その他の音節は弱めに発音する。「frustration」の語源・由来
「frustration」は、ラテン語の「frustratio」に由来し、その意味は「欺瞞」や「失敗」である。また、英語の動詞「frustrate」は、ラテン語の「frustrari」の過去分詞である「frustrare」から来ており、「欺く」や「失望させる」という意味がある。「frustration」の覚え方
「frustration」の覚え方としては、「frustrate」という動詞を思い出すことが効果的である。また、「frustrate」は、「fruit」と似た音があり、果物が手に入らないことを想像することで、欲求不満や失望感を連想しやすくなる。「frustration」を含む英熟語・英語表現
「in frustration」とは
「in frustration」とは、「欲求不満や失望感から」という意味で使われる表現である。例えば、「He threw the book in frustration.」は、「彼は欲求不満から本を投げた」という意味になる。「source of frustration」とは
「source of frustration」とは、「欲求不満や失望感の原因」という意味である。例えば、「The long waiting time was a source of frustration for the customers.」は、「長い待ち時間が顧客の欲求不満や失望感の原因だった」という意味になる。「frustration」の使い方・例文
1. She felt a deep sense of frustration when she couldn't find a solution.(彼女は解決策が見つからず、深い欲求不満を感じた。)2. The constant delays caused frustration among the passengers.(絶え間ない遅延が乗客の間で失望感を引き起こした。)
3. He tried to hide his frustration, but it was evident in his voice.(彼は欲求不満を隠そうとしたが、声にはっきりと現れていた。)
4. The lack of progress in the project led to frustration for the team members.(プロジェクトの進捗不足がチームメンバーの挫折感につながった。)
5. The children's frustration with the difficult task was understandable.(子供たちが難しい課題に対して欲求不満を感じるのは理解できる。)
6. She expressed her frustration about the situation in a letter.(彼女は状況に対する失望感を手紙で表現した。)
7. The manager's inability to make decisions added to the employees' frustration.(マネージャーの決断力の欠如が、従業員の欲求不満を増す原因となった。)
8. The slow internet connection was a major frustration for him.(遅いインターネット接続が彼にとって大きな失望感の原因だった。)
9. They vented their frustration by complaining to each other.(彼らはお互いに不満を言い合うことで欲求不満を発散した。)
10. The frustration of not being able to help her friend weighed heavily on her.(友達を助けられないという欲求不満が彼女に重くのしかかった。)
フラストレーション
「フラストレーション」とは、欲求が満たされない状態や欲求が満たされずに起こる心理的な不安・不満などのことを意味する表現。
「フラストレーション」とは・「フラストレーション」の意味
「フラストレーション」は、日本語で「欲求不満」とも表現される。英語の「frustration」をカナ表記にしたもので、「挫折させる」、「妨げる」などの意味がある他動詞の「frustrate(フラストレート)」の名詞形である。また、ドイツ語で「frust(フラスト)」は、欲求不満を意味している。フラストレーションは、オーストリアの精神科医で、心理学者でもあるジークムント・フロイトによって考えられた概念である。フロイトは、フラストレーションを「不安や不満から発生する性的興奮」だと考えた。娘のアンナ・フロイトは、ジークムント・フロイトの考えをまとめて、フラストレーションが発散されない状態が続くと、人間は心理的な安定を求めようとして「防衛機制」が働くと提唱した。この防衛機制には、「抑圧」「合理化」「投射」「逃避」「同一視」「昇華」などのパターンが存在する。
フラストレーションと混同されやすい言葉に「ストレス」がある。どちらも心理的にネガティブな状態を指す言葉であるが、引き起こす要因が異なるという点で区別される。フラストレーションは、主に自己の内面にある欲求が満たされないことが要因で引き起こされる心理的にネガティブな状態を指すが、ストレスは、主に外的要因によって引き起こされる心理的に緊張した状態を指す。しかし、フラストレーションとストレスの原因には関係があることも多く、フラストレーションやストレスという言葉が広い意味で用いられることもある。
J・ダラードとニール・E・ミラーは、フラストレーションがたまると攻撃的になるという「フラストレーション攻撃仮説」を提唱した。フラストレーションがたまって心理的にイライラすると、それを発散させるために攻撃的になるという仮説である。ビジネスにおける具体例を取り上げると、部下との人間関係でフラストレーションがたまった時に、部下に対して攻撃的な口調になったり、冷たく接したりするのがこれにあたる。また、相手が上司だった場合、直接的には攻撃できないため、対象を置き換えて部下に八つ当たりしたり、悪口を言ったりすることでフラストレーションを発散しようとすることもある。
このように、フラストレーションがうまく発散されないと攻撃的になることが分かっている。また、いわゆる赤ちゃん返りのような「退行」、無気力になったり無意味な行動を繰り返したりする「固着」などの行動を起こす人も見られる。これらのネガティブな行動は、人間関係の構築や社会生活を送る上で問題になることがあるため、フラストレーションへの耐性を高めたり、フラストレーションを発散する方法を身に付けたりすることが大切である。
「フラストレーション」の熟語・言い回し
フラストレーションがたまるとは
「フラストレーションがたまる」とは、何かをしたいのにうまく行かない「欲求不満の状態になること」を意味する言い回しである。
「フラストレーション」の使い方・例文
「フラストレーション」の使い方・例文としては、以下のような文章が挙げられる。例1コロナ禍で自粛生活が続き、フラストレーションがたまった。
例2雨が降っていて外で遊べないからフラストレーションがたまる。
例3今日はハンドルキーパーだから、せっかくの飲み会なのにお酒が飲めなくてフラストレーションがたまるよ。
例4フラストレーションがたまってくると、発散しようとしてつい食べ過ぎてしまう。
例5今日は思い切りショッピングを楽しんで、フラストレーションを解消しよう。
例6あまりフラストレーションをためない方が、健康にいいよ。
例7フラストレーションを解消するためには、スポーツでいい汗を流すのが一番だと思うよ。
例8最近フラストレーションを感じることが多くて、なかなか寝付けない。
例9彼は、フラストレーションを感じやすい気質なんだね。
例10社内の人間関係が、フラストレーションの要因になっている。
フラストレーション
フラストレーション(英: frustration)とは、欲求がうまく叶えられずに不満感が生じている状態のことである。「フラストレイション」とも表記する。
英語frustrationは、挫折させる、いらいらさせることなどを意味する他動詞frustrateの名詞形であり、一般に計画の挫折や頓挫なども意味するが、日本語の日常語としては「フラストレーション」はもっぱら上記の意味で用いられる。『学術用語集 心理学編』では、frustrationには「フラストレーション」「欲求不満」および「要求阻止」「欲求阻止」の訳語があてられている。
「フラストレーション」の類義語の「不満」が個々の物事に対して物足りなく思うことをも指すのに対し、「フラストレーション」は物足りなさのために不満感を抱いている状態を指している。したがって「不満を口にする」「待遇に不満がある」とは言えるが、「フラストレーションを口にする」「待遇にフラストレーションがある」とは言えない。
また、「フラストレーション」の類義語の「ストレス」は、肉体的・精神的な負担のために心身に生じるよくない変化を意味しており、欲求が満たされないことにより生じるとは限らない。また、「ストレス」は「ストレスを加える」「仕事がストレスになっている」のように、心身に負担を生じさせる物事も指すが、「フラストレーション」は日常語では不満感の要因を指すものではない。
用例:「フラストレーションを感じる」「フラストレーションがたまる」「フラストレーションを解消する」
「フラストレーション耐性(フラストレーション・トレランス)」は、心理学者ローゼンツワイクの用語で、その人がフラストレーションにどれだけ耐えられるかを表す尺度のことである。
(執筆:稲川智樹)
フラストレーション【frustration】
フラストレーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 21:45 UTC 版)
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フラストレーション(frustration)とは、欲求が何らかの障害によって阻止され、満足されない状態にあること。またその結果生じる不快な緊張や不安と不満。「欲求不満」「欲求阻止」「要求不満」「要求阻止」などと訳される。
概要
人は欲求を満たすための行動を起こす。しかし何らかの原因によってその欲求を満たすことができないと、不愉快な気分になったり不安や緊張を感じる[1]。この状態をフラストレーションの状態と言う。そして、フラストレーションを解消するために、暴飲暴食や、趣味に没頭したり、思い切り暴れ回ったりと、さまざまな行動を示すことがある。
脚注
- ^ Jeronimus, B.F.; Laceulle, O.M. (Jan 2018). “Frustration”. In Zeigler-Hill, V., Shackelford, T.K. Encyclopedia of Personality and Individual Differences. New York: Springer. p. 1-8. doi:10.1007/978-3-319-28099-8_815-1
関連項目
外部リンク
フラストレーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/08/24 10:54 UTC 版)
磁気相転移をはじめとする相転移は、物体が高いところから低いところに落下するように、それぞれの温度において、スピンなどがより低いエネルギーの状態をとろうとして、その結果として巨視的な様相の変化が起きるものである。 しかし、ある種の結晶においては、低温においてもスピンの配列がうまく噛み合わず、全てのスピンにとって最も低いエネルギー状態を取ることができるような単一の状態に収束しない。 このような場合には、同程度のエネルギーとなる複数の状態が並存することとなるため、わずかな熱の揺らぎによって状態が変化してしまい、著しい低温まで冷却したのに自発磁化を生じないなどといった独特の性質を示すようになる。これはフラストレーションまたはフラストレートしているといわれ、研究の対象となりやすい現象である。
※この「フラストレーション」の解説は、「磁気相転移」の解説の一部です。
「フラストレーション」を含む「磁気相転移」の記事については、「磁気相転移」の概要を参照ください。
「フラストレーション」の例文・使い方・用例・文例
フラストレーションと同じ種類の言葉
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