流体式リターダ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 21:56 UTC 版)
シャーシに固定されているステーターと推進軸(プロペラシャフト)とともに回転するローターとの間を流体(エンジンオイルやATF、あるいは水が主流)で満たし、ローターの回転で撹拌することで流体抵抗が生じてブレーキとして作用する。流体の冷却にはエンジン冷却水の配管を引き込んだ水冷式の場合が多く、発熱に対する許容量が大きい一方で後付けが難しく重量が重い。 世界的には最も普及している方式で、永久磁石式リターダが普及している日本製のトラックでも、輸出向けやトラクター用は流体式リターダを設定、三菱ふそう・エアロエース/エアロクイーンでは2017年のMS06系で流体式を採用している。 ZF社のECOMATシリーズのようにトルクコンバータ式オートマチックトランスミッションに流体式リターダの機能を持たせたものもある。鉄道の気動車でも装備される場合がありコンバータブレーキと呼ばれている。
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