流体工学におけるクッタ条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 01:12 UTC 版)
「クッタ条件」の記事における「流体工学におけるクッタ条件」の解説
流体力学(静力学/動力学)において、クッタ条件を仮定として敷くことにより、粘性の効果の一部を反映しつつ基礎式の粘性項を省略できる。 翼の揚力を実践的に計算する際に役立つ。 航空機まわりのように粘性の影響が小さい状況を計算する際ポテンシャル解析は有効である。しかしポテンシャル流(非粘性流れ)として翼周りを扱うとよどみ点がきまらず無数の解が得られる。適切な解を選択するためのひとつの方法がクッタ条件の利用である。これにより粘性の性情のうち一部だけ反映され表面摩擦 や 境界層の存在といった諸々の効果は無視されたままとなる。 この条件はいくつかのやり方で表される。ひとつは後縁において無限大の速度変化は起きない。非粘性流れは突発的速度変化を許容するが、実際の流れでは粘性が険しい速度変化を均してしまう。もし後縁がゼロでない角度を有するとき、そこの速度はゼロとする。しかし、尖った後縁において、the velocity can be non-zero although it must still be identical above and below the airfoil. もうひとつの定式化は「後縁での圧力連続」がある。
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