融解曲線分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/16 00:28 UTC 版)
融解曲線分析ではPCR後に、反応液の温度を徐々に上昇させ、SYBR Green Iのシグナルを検出する。温度が低い時は、二本鎖形成をしているため、蛍光シグナルが検出されるが、徐々に温度が上昇し融解温度に達すると、解離し1本鎖になるため、蛍光シグナルが急激に低下する。通常、プライマー二量体がない場合、反応液内の二本鎖形成をしているのは1つの増幅産物であるため、融解曲線のピークは1つであるが、反応液内で、目的産物以外の増幅が起きていたり、プライマー二量体形成が認められる場合は、ピークが2つ以上認められる。このような場合には、増幅産物を泳動しバンドが1つであるか確認する必要がある。まれにバンドが1つにも関わらず、融解曲線分析でピークが1つでないことがあるが、GC含量に偏りがあると、融解曲線分析時に解離がいっきに起きないことがあり、このような場合はあまり問題としなくて良い。
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