二量体とは? わかりやすく解説

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にりょう‐たい〔ニリヤウ‐〕【二量体】

読み方:にりょうたい

二つ単量体構成され重合体ダイマー

「二量体」に似た言葉

二量体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/12 07:59 UTC 版)

カルボン酸の二量体は気相でもよく見られる。

二量体(にりょうたい)またはダイマー(dimer)は、2つの同種の分子やサブユニット(単量体)が物理的・化学的な力によってまとまった分子または超分子を言う。二量体を形成することを、おもに化学では二量化、生化学では二量体化という。

さらに、3つ・4つのサブユニットがまとまったものは三量体四量体と言う。少数のものがまとまったものを総称してオリゴマー、多数の場合は高分子と呼ぶ。

化学における二量体

共有結合により結びついた化学的二量体と水素結合のような共有結合よりも弱い相互作用により結びついた物理的二量体がある。

化学的二量体の例としては、シクロペンタジエン(C5H6)の二量体であるジシクロペンタジエン(C10H12)がある。また、気相で赤褐色の二酸化窒素(NO2)の二量体である無色の四酸化二窒素(N2O4)も挙げられる。

物理的二量体を形成するものの例としては、酢酸などのカルボン酸のように水素結合を介するものや、ベンゼンのように分散力によって二量化するものなどがある。

生化学における二量体

生化学分子生物学においては、タンパク質核酸などの高分子の二量体が存在する。同一のサブユニットが二量化したものをホモ二量体、異なるサブユニットが二量化したものをヘテロ二量体という。生化学では、共有結合によって二量化するものはほとんどがジスルフィド結合を介したものであり、それ以外は水素結合などの弱い相互作用を介したものである。生化学における二量体の例としては、二つの異なるアミノ酸鎖からなる逆転写酵素がある。

関連項目


二量体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 15:30 UTC 版)

酢酸」の記事における「二量体」の解説

酢酸水素結合を介して2分子結合した環状の二量体を形成する気体状態では電子回折により、固体状態ではX線結晶構造解析により、それぞれ構造確認されている。純粋な液体状態ではほとんど単量体としては存在しないが、二量体となっているか、もしくは直鎖状あるいは環状多量体となっているとされる希薄な溶液場合四塩化炭素ベンゼンなどの非プロトン性溶媒中では二量体を形成するが、などプロトン性溶媒中では単量体として存在する。 この二量体を形成するという性質のため、酢酸分子量60.05)の沸点水素結合作らない酢酸メチル分子量74.08、沸点 57 °C)よりも高く分子量が2倍程度オクタン分子量114.23、沸点 125 °C)に近い。

※この「二量体」の解説は、「酢酸」の解説の一部です。
「二量体」を含む「酢酸」の記事については、「酢酸」の概要を参照ください。

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