ピリミジン二量体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/23 14:44 UTC 版)
分子生物学分野におけるピリミジン二量体(ピリミジンにりょうたい、pyrimidine dimer)とは、2つのピリミジン塩基間にシクロブタン型架橋結合が生じた二量体の呼称である。 DNA またはRNAに紫外線照射すると、同一鎖に隣接するピリミジン残基の5位および6位間に共有結合が形成される反応が進行し、二量体となる。チミン二量体、シトシン‐シトニン二量体(cytosine‐cytosine dimer)、ウラシル‐ウラシル二量体(uracil‐uracil dimer)などが知られており、紫外線による細胞致死の主因であるとされる。 一方、紫外線による突然変異誘発は6‐4光産物(6‐4 photoproduct)とよばれる二量体によるといわれている。
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