鞴とは? わかりやすく解説

ふき‐がわ〔‐がは〕【吹き皮/×鞴】

読み方:ふきがわ

「ふいご」に同じ。〈和名抄


ふい‐ご【×鞴/×韛/吹子/革】

読み方:ふいご

《「ふきがわ」の変化したふいごう」の音変化火力強めるために用い送風装置。箱の中のピストン動かして風を送る。古代から金属の精錬加工使用された。


ふい‐ごう〔‐がう〕【×鞴】

読み方:ふいごう

「ふいご」に同じ。

大息ついだるその響き、—吹くが如くなり」〈浄・国性爺


読み方:フイゴウ(fuigou), フキカワ(fukikawa)

鍛冶仕事など火勢強くするために用い送風器。


読み方:ふいご

  1. 鞴。(一)性交形容語。「寝ると又かじや鞴をおつ初め」「鞴が荒いとわかるよと鍛冶が妻」。(二)陰茎又は陰門隠語犯罪人用語。「隠語輯覧」に出づ
  2. 陰茎陰門交接を云ふ。
  3. 陰茎又は陰門或は交接をいう。

分類 犯罪


読み方:ふいご

  1. 陰門ノコトヲ云フ。〔第六類 人身之部・大阪府
  2. 陰茎陰門。〔第二類 人物風俗

分類 大阪府


読み方:ふいご

  1. 本類。「ふき」(※「ふき」)同意。〔第三類 犯罪行為
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/05 09:23 UTC 版)

燃焼に使用される鞴

(ふいご、: bellow)は、気密空間体積を変化させることによって空気の流れを生み出す器具金属加工精錬などで高温が必要となる場合に、燃焼を促進する目的で使われる道具を指す。街の鍛冶屋で使われるような小型のものもあれば、たたら製鉄などで使われる足踏み式の蹈鞴(たたら)もある。

構造

気密で体積が可変となるような空間を作る方法は多数あり、単なる皮袋を用いるものや蛇腹構造を用いるもの、さらには長方形の中に精密に取り付けられたを上下する箱鞴などもある。

回転式の原動機と組み合わせやすいよう、クランクを用いた作動方式もある。

蛇腹

一般的な下図にて示した構造では、下側の2つの取っ手をそれぞれ両手で持ち、片開きの蛇腹を広げた際に吸気し(1)、押し縮めた際に上側のノズル(2)から排気(送風)する。吸気口(3)とノズルは構造になっており、ノズルから吸気したり、吸気口から排気されてしまったりするいわば逆流することのない構造になっている。

吸気と排気を交互に行う構造上、連続して空気を送り出すことは出来ないが、二つ以上の鞴を組み合わせて交互に吸排気すれば連続した送風が可能となる。

箱鞴

箱の中には2組ずつの吸入弁と排出弁が組み込まれている[1]。板を直角につけた棒をピストンのように押し引きすることで吹き口から風を送り出す[1]

用途

同様の構造をもつ送風装置はさまざまな用途で用いられており、とくに楽器の分野に多く見られる。リードオルガンの足踏み式の鞴や、アコーディオンの物等が身近な例であろう。古くはパイプオルガンの送風にも大きな鞴が用いられ、多人数の裏方による人力で送風して演奏を可能にしていた。変わったところでは、エアソフトガンの発射機構に採用された例もある(バルグヘッド式)。

特徴

他の形式の送風装置としてファンを用いたものがあるが、それに比べると送風圧を大きくしやすく調整が容易であるという利点がある。また、人力での操作が簡単であるということも利点といえる。一方で、動作速度を上げるのが困難であり、絶対的な送風量を確保するためには気室の大きさを更に大きくする必要があるなどの問題がある。

脚注

  1. ^ a b ふいご 関ケ原町歴史民俗資料館

関連項目

外部リンク



鞴(ふいご)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 02:04 UTC 版)

タヌキ」の記事における「鞴(ふいご)」の解説

日本においては、皮が丈夫だったことから、鍛冶屋製鉄業使用する火に風を送って温度上げ道具である「鞴(ふいご)」に最適とされた。

※この「鞴(ふいご)」の解説は、「タヌキ」の解説の一部です。
「鞴(ふいご)」を含む「タヌキ」の記事については、「タヌキ」の概要を参照ください。

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