ジョセフソン‐こうか〔‐カウクワ〕【ジョセフソン効果】
ジョセフソン効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 01:38 UTC 版)
ジョセフソン効果(ジョセフソンこうか、英: Josephson effect)は、弱く結合した2つの超伝導体の間に、超伝導電子対のトンネル効果によって超伝導電流が流れる現象である。1962年に、当時ケンブリッジ大学の大学院生だったブライアン・ジョセフソンによって理論的に導かれ[1]、ベル研究所のアンダーソンとローウェルによって実験的に検証された。1973年、ブライアン・ジョセフソンは江崎玲於奈らと共にジョゼフソン効果の研究によりノーベル物理学賞を受賞した。波動関数の位相というミクロな量をマクロに観測できるという点で、超伝導の特徴を最も端的に示す現象と言うことができる。超伝導量子干渉計(英: SQUID)のようなジョセフソン効果による量子力学回路の重要な実用例もある。
- ^ Josephson (1962)
- ^ この式の簡単な導出がリチャード・P・ファインマン著『ファインマン物理学』第3巻に見られる
- ^ Ambegaokar & Baratoff (1963)
- ^ 例えば、マイケル・ティンカム著「Introduction to Superconductivity」(マグロウヒル出版、1975年)など
- ^ a b 遠藤(1990)
- ^ CODATA Value
- ^ CODATA Value
- 1 ジョセフソン効果とは
- 2 ジョセフソン効果の概要
- 3 脚注
- 4 外部リンク
ジョセフソン効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 15:07 UTC 版)
絶縁体を間に挟んだ2つの超伝導体間を、電圧降下なしにトンネル電流が流れる。2つの超伝導体の間に挟まれた絶縁体には超伝導状態を表す波動関数の位相差に比例した電流が流れる。ミクロな波動関数という概念をマクロに観測できるため超伝導を象徴する現象である。(ジョセフソン効果を参照のこと。)
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