水素化カルシウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/27 07:18 UTC 版)
水素化カルシウム | |
---|---|
![]() |
|
Calcium hydride |
|
別称
Calcium(II) hydride
Calcium dihydride |
|
識別情報 | |
CAS登録番号 | 7789-78-8 ![]() |
PubChem | 105052 |
ChemSpider | 94784 ![]() |
EC番号 | 232-189-2 |
|
|
|
|
特性 | |
化学式 | CaH2 |
モル質量 | 42.094 g/mol |
外観 | 灰色粉末 (純粋なものは無色) |
密度 | 1.70 g/cm3, 固体 |
融点 | 816 °C |
水への溶解度 | 激しく反応 |
溶解度 | アルコールと反応 |
構造 | |
結晶構造 | 斜方晶系 |
空間群 | Pnma, No. 62 |
危険性 | |
Hフレーズ | H260 |
EU分類 | 強い可燃性(F) |
EU Index | 001-004-00-5 |
Rフレーズ | R15 |
Sフレーズ | (S2), S7/8, S24/25, S43 |
関連する物質 | |
その他の陽イオン | 水素化ナトリウム, 水素化カリウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
水素化カルシウム(すいそかカルシウム、Calcium hydride)は、化学式CaH2で表されるカルシウムの水素化物である。カルシウムヒドリド、カルシウムハイドライド、略してカルハイとも呼ばれる。純粋な物は白色だが、通常は灰色の粉末。水と激しく反応して水素ガスを放出することから、有機合成において乾燥剤として用いられる。
水素化カルシウムはヒドリド塩であり、塩化鉛(II)と同様の結晶構造を持つ[1]。アルカリ金属とアルカリ土類金属はみなヒドリド塩を形成するが、それらと同様、反応しない有機溶媒に対しては不溶でもある。
合成
300〜400℃の水素とカルシウムから直接合成される。[2][3]
乾燥剤としての利用
水素化カルシウムは水と以下のように反応する。
固有名詞の分類
- 水素化カルシウムのページへのリンク