水素化物とは? わかりやすく解説

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すいそか‐ぶつ〔スイソクワ‐〕【水素化物】

読み方:すいそかぶつ

水素とほかの元素との二元化合物。ただし、ふつう水素より電気陰性の強い元素との化合物含めない。


水素化合物

(水素化物 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/21 10:25 UTC 版)

水素化合物(すいそかごうぶつ、ハイドライド、: Hydride)とは、水素と化合した物質のことである。特に、狭義には水素と他の元素とから構成される二元化合物水素化物と呼ばれる。また、二元化合物以外の水素化合物も含めて水素化物と呼ぶ場合も多い。


  1. ^ レイナーキャナム無機化学. 東京化学同人. (2009年3月19日) 


「水素化合物」の続きの解説一覧

水素化物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 14:04 UTC 版)

第2族元素」の記事における「水素化物」の解説

2族元素一般式、MH2の水素化物を生成する。そしてアルカリ土類金属カルシウムストロンチウム)は常圧水素ガス常温で、または、加熱時に反応して直接水素化物を生成するが、マグネシウム水素ガスとは高圧加熱下でしか反応しないベリリウムの水素化物は単体水素直接反応では赤熱しても生成しない水素化カルシウムヒドリド供与体として、還元剤無水溶媒脱水剤として利用される

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水素化物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 04:19 UTC 版)

水素」の記事における「水素化物」の解説

詳細は「水素化合物」を参照 元素の水素化物化学式IUPAC組織名慣用名BH3 ボラン ホウ化水素 CH4 カルバン メタン NH3 アザン アンモニア H2O オキシダン HF フッ化水素 AlH3 アラン 水素化アルミニウム SiH4 シラン 水素化ケイ素 PH3 ホスファン ホスフィンリン化水素 H2S スルファン 硫化水素 HCl 塩化水素 GaH3 ガラン 水素化ガリウム GeH4 ゲルマン 水素化ゲルマニウム AsH3 アルサン アルシン H2Se セラン セレン化水素 HBr 臭化水素 SnH4 スタナン 水素化スズ SbH3 スチバン スチビン H2Te テラン テルル化水素 HI ヨウ化水素 PbH4 プルンバン 水素化鉛 BiH3 ビスムタン ビスムチン 水素電気陰性度2.2アルカリ金属アルカリ土類金属よりも高くハロゲンよりも小さい値であり、酸化剤としても還元剤としても働く。このため非金属元素とも金属元素とも親和しやすい。たとえば、水素酸素化合するときには還元剤として働き爆発的な燃焼とともにH2O生じる。ナトリウム水素との反応では酸化剤として働き水素化ナトリウムNaH生じる。このような水素とほかの元素化合した物質を水素化物という。 水素化物の結合には、イオン結合型・共有結合型のほかに、パラジウム水素化物などの侵入型固溶体侵入型化合物)と呼ばれる3種類の形態がある。イオン結合型の化合物の中では、水素はH−イオンヒドリドイオン)として存在する共有結合型は電気陰性度が高いPブロック元素電子共有して化合する侵入型固溶体一種合金であり、水素原子金属原子隙間はまり込むように存在している。このため、容易かつ可逆的に水素吸収放出することができ、水素吸蔵合金利用される高性能水素吸蔵合金中には水素原子密度液体水素のそれに匹敵したり、上回るものもある。 一方、より電気陰性度大き元素との化合物では水素H+イオンとなる。水中水素イオン生じ物質狭義の酸である。水溶液中では水素イオンは、H+ヒドロンではなく水分子結合してH3O+(オキソニウムイオン) として振る舞う水素また、炭素結合することで、さまざまな有機化合物形成する。ほとんどすべての有機化合物構成原子水素を含む。 水素を含む有機化合物の例: メタン : CH4 エタノール : C2H5OH ベンゼン : C6H6 おもな元素の水素化物の化学式国際純正応用化学連合IUPAC)による組織名、および(存在するものは)慣用名を表「元素の水素化物」に示す。

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水素化物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 02:26 UTC 版)

第15族元素」の記事における「水素化物」の解説

第15族元素一般式 MH3 で示される水素化物を形成するいずれの水素化物も三角錐状の構造をとるが、アンモニアのみが傾向よりも高い沸点示し水素結合形成する性質有する

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水素化物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 02:27 UTC 版)

第16族元素」の記事における「水素化物」の解説

16元素は、一般式 H2M であらわされる水素化物を有するいずれも原子価殻電子対反発則示されるように逆V字構造持ち非共有電子対間の反発により、周期増大するほど水素の成す角度正四面体構造109度から乖離して小さくなる。 また周期小さいほど安定で、H2O > H2S > H2Se > H2Te > H2Po の順に安定である。そして H2O水素結合形成する硫化水素セレン化水素テルル化水素性質似ているが、及び過酸化水素 H2O2大きく違う。 また、酸素を除くとカートネーション 性が高いため、ポリスルファン H2Sn (n ≥ 2) などの水素化物も知られている。 硫黄の水素化物の水素酸性度高くプロトンとして電離しやすい。

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水素化物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/01 09:03 UTC 版)

二硫化物」の記事における「水素化物」の解説

硫化ナトリウム塩酸処理すると、二硫化水素(H2S2)が発生するNa 2 S 2 + 2 HCl ⟶ 2 NaCl + H 2 S 2 {\displaystyle {\ce {Na2S2 + 2HCl -> 2NaCl + H2S2}}} 二硫化水素単離することは可能だが、熱的に不安定であり硫化水素単体硫黄分解するH 2 S 2 ⟶ H 2 S + S {\displaystyle {\ce {H2S2 -> H2S + S}}} 二硫化水素アナログ過酸化水素異なり酸化力示さない

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