水素化合物
水素化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 14:04 UTC 版)
2族元素は一般式、MH2の水素化物を生成する。そしてアルカリ土類金属(カルシウム、ストロンチウム)は常圧の水素ガスと常温で、または、加熱時に反応して、直接水素化物を生成するが、マグネシウムと水素ガスとは高圧加熱下でしか反応しない。ベリリウムの水素化物は単体と水素の直接の反応では赤熱しても生成しない。水素化カルシウムはヒドリド供与体として、還元剤や無水溶媒の脱水剤として利用される。
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水素化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 04:19 UTC 版)
詳細は「水素化合物」を参照 元素の水素化物化学式IUPAC組織名慣用名BH3 ボラン ホウ化水素 CH4 カルバン メタン NH3 アザン アンモニア H2O オキシダン 水 HF フッ化水素 AlH3 アラン 水素化アルミニウム SiH4 シラン 水素化ケイ素 PH3 ホスファン ホスフィンリン化水素 H2S スルファン 硫化水素 HCl 塩化水素 GaH3 ガラン 水素化ガリウム GeH4 ゲルマン 水素化ゲルマニウム AsH3 アルサン アルシン H2Se セラン セレン化水素 HBr 臭化水素 SnH4 スタナン 水素化スズ SbH3 スチバン スチビン H2Te テラン テルル化水素 HI ヨウ化水素 PbH4 プルンバン 水素化鉛 BiH3 ビスムタン ビスムチン 水素は電気陰性度が2.2とアルカリ金属やアルカリ土類金属よりも高くハロゲンよりも小さい値であり、酸化剤としても還元剤としても働く。このため非金属元素とも金属元素とも親和しやすい。たとえば、水素と酸素が化合するときには還元剤として働き、爆発的な燃焼とともに水H2Oを生じる。ナトリウムと水素との反応では酸化剤として働き、水素化ナトリウムNaHを生じる。このような水素とほかの元素が化合した物質を水素化物という。 水素化物の結合には、イオン結合型・共有結合型のほかに、パラジウム水素化物などの侵入型固溶体(侵入型化合物)と呼ばれる3種類の形態がある。イオン結合型の化合物の中では、水素はH−イオン(ヒドリドイオン)として存在する。共有結合型は電気陰性度が高いPブロック元素と電子を共有して化合する。侵入型固溶体は一種の合金であり、水素原子は金属原子の隙間にはまり込むように存在している。このため、容易かつ可逆的に水素を吸収・放出することができ、水素吸蔵合金に利用される。高性能な水素吸蔵合金の中には、水素原子の密度が液体水素のそれに匹敵したり、上回るものもある。 一方、より電気陰性度の大きい元素との化合物では水素はH+イオンとなる。水中で水素イオンを生じる物質が狭義の酸である。水溶液中では水素イオンは、H+(ヒドロン)ではなく、水分子と結合してH3O+(オキソニウムイオン) として振る舞う。 水素はまた、炭素と結合することで、さまざまな有機化合物を形成する。ほとんどすべての有機化合物は構成原子に水素を含む。 水素を含む有機化合物の例: メタン : CH4 エタノール : C2H5OH ベンゼン : C6H6 おもな元素の水素化物の化学式と国際純正応用化学連合(IUPAC)による組織名、および(存在するものは)慣用名を表「元素の水素化物」に示す。
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水素化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 02:26 UTC 版)
第15族元素は一般式 MH3 で示される水素化物を形成する。いずれの水素化物も三角錐状の構造をとるが、アンモニアのみが傾向よりも高い沸点を示し、水素結合を形成する性質を有する。
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水素化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 02:27 UTC 版)
第16元素は、一般式 H2M であらわされる水素化物を有する。 いずれも原子価殻電子対反発則で示されるように逆V字構造を持ち、非共有電子対間の反発により、周期が増大するほど水素の成す角度は正四面体構造の109度から乖離して小さくなる。 また周期が小さいほど安定で、H2O > H2S > H2Se > H2Te > H2Po の順に安定である。そして水 H2O は水素結合を形成する。 硫化水素、セレン化水素、テルル化水素は性質が似ているが、水及び過酸化水素 H2O2 は大きく違う。 また、酸素を除くとカートネーション 性が高いため、ポリスルファン H2Sn (n ≥ 2) などの水素化物も知られている。 硫黄の水素化物の水素は酸性度が高く、プロトンとして電離しやすい。
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水素化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/01 09:03 UTC 版)
二硫化ナトリウムを塩酸で処理すると、二硫化水素(H2S2)が発生する。 Na 2 S 2 + 2 HCl ⟶ 2 NaCl + H 2 S 2 {\displaystyle {\ce {Na2S2 + 2HCl -> 2NaCl + H2S2}}} 二硫化水素を単離することは可能だが、熱的に不安定であり硫化水素と単体硫黄に分解する。 H 2 S 2 ⟶ H 2 S + S {\displaystyle {\ce {H2S2 -> H2S + S}}} 二硫化水素はアナログの過酸化水素と異なり酸化力は示さない。
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