だっすい‐ざい【脱水剤】
乾燥
脱水剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 05:12 UTC 版)
ゼオライトはよく知られたシリカゲルよりも更に高い親水性を有する。これは水分子とゼオライト細孔の大きさが近く、吸着力が非常に大きいからである。 有機溶媒の脱水や湿度調節に用いられており、3A、4A、5Aといった慣用名で市販されている。これらはLTA型ゼオライトのモレキュラーシーブであり、3AはK型LTAで細孔径が3 Å, 4AがNa型LTAで細孔径が4 Å、5AはCa型LTAで細孔径が5 Åである。細孔内のイオンは細孔径を狭めるが、イオン半径がK+ > Na+ > Ca2+であるので、この順で細孔径が大きくなる。細孔径が有機分子より小さく、水分子より大きいゼオライトを用いることで水分子を選択的に吸着し、脱水剤として機能する。そのため、この用途のゼオライトはモレキュラーシーブ (molecular sieve, 分子ふるい) と呼ばれている。 非加熱で処理できるため食品などでも脱水工程に使われることもある。
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「脱水剤」の例文・使い方・用例・文例
- 脱水剤という薬剤
脱水剤と同じ種類の言葉
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