ちっか‐マグネシウム〔チツクワ‐〕【窒化マグネシウム】
窒化マグネシウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/02 23:39 UTC 版)
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| 物質名 | |
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Magnesium nitride |
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別名
trimagnesium dinitride |
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| 識別情報 | |
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3D model (JSmol)
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| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.031.826 |
| EC番号 |
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PubChem CID
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| UNII | |
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CompTox Dashboard (EPA)
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| 性質 | |
| Mg 3N 2 |
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| モル質量 | 100.9494 g/mol |
| 外観 | 黄緑色の粉末 |
| 密度 | 2.712 g/cm3 |
| 融点 | 約 1500°C |
| 危険性[1] | |
| GHS表示: | |
| Danger | |
| H228, H315, H319, H335 | |
| P210, P261, P280, P305+P351+P338, P405, P501 | |
| 安全データシート (SDS) | External MSDS |
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特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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窒化マグネシウム(英語:Magnesium nitride)とは、化学式Mg3N2 で表されるマグネシウムと窒素からなる無機化合物である。常温常圧で緑がかった黄色い粉末である。
1857年にマグネシウムを空気中で不完全燃焼させた時に発見された[2]。マグネシウムを空気中で燃焼させた際にも、主生成物である酸化マグネシウムに加えて、いくらかの窒化マグネシウムも形成される。
特徴
アルカリ土類金属と窒素の化合物はイオン性が強く、水と反応しやすい[3]。水と反応した際には、水酸化マグネシウムとアンモニアガスを生成する。
製法
熱したマグネシウムと窒素を反応させる、
もしくはアンモニア。
用途
- アルゴンの単離
- ウィリアム・ラムゼーが乾燥した空気を加熱した銅に通して酸素を除去し、さらに窒素を熱したマグネシウムと反応させ窒化マグネシウムを形成し除去することで、アルゴンを単離した。この発見から、彼は1904年のノーベル化学賞を受賞した。
出典
- ^ “Summary of Classification and Labelling”. 2021年12月4日閲覧。
- ^ H. S. -C. -Deville, Caron, Compt. Rend. , 44, 394(1857)
- ^ R. Marchand, Y. Laurent, J. Guyader, P. L' Haridon,P. Verdier, J. Eur. Ceram. Soc. , 8, 197(1991).
- ^ R. H. Wentorf, Jr. (March 1961). “Synthesis of the Cubic Form of Boron Nitride”. Journal of Chemical Physics 34 (3): 809–812. doi:10.1063/1.1731679.
- ^ 0. Abe, Ceram. International, 16, 53 (1990)
- ^ K. Negita, J. Mater. Sci. Letters,4, 755 (1985)
- 参考資料
- 板谷清司, 岸岡昭, 木下真喜雄、「窒化マグネシウムおよび関連化合物の諸性質」『石膏と石灰』 1994年 1994巻 250号 p.202-210, doi:10.11451/mukimate1953.1994.202, 無機マテリアル学会
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