硝酸マグネシウム

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硝酸マグネシウム

分子式：	MgN2O6
その他の名称：	硝酸マグネシウム、Magnesium nitrate、Bisnitric acid magnesium salt
体系名：	マグネシウムジニトラート、ビス硝酸マグネシウム

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硝酸マグネシウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/11/05 05:35 UTC 版)

硝酸マグネシウム

Magnesium nitrate
物質名
IUPAC名 Magnesium nitrate
別名 Nitromagnesite (六水和物)
識別情報
CAS登録番号	10377-60-3  15750-45-5 (二水和物)  13446-18-9 (六水和物)
3D model (JSmol)	Interactive image
ChEBI	CHEBI:64736
ChemSpider	23415
ECHA InfoCard	100.030.739
EC番号	233-826-7
PubChem CID	25212
RTECS number	OM3750000 (無水物) OM3756000 (六水和物)
UNII	77CBG3UN78  V85K20LJMK (六水和物)
国連/北米番号	1474
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID4049664
InChI InChI=1S/Mg.2NO3/c;2*2-1(3)4/q+2;2*-1  Key: YIXJRHPUWRPCBB-UHFFFAOYSA-N  InChI=1/Mg.2NO3/c;2*2-1(3)4/q+2;2*-1 Key: YIXJRHPUWRPCBB-UHFFFAOYAA
SMILES [N+](=O)([O-])[O-].[N+](=O)([O-])[O-].[Mg+2]
性質
化学式	Mg(NO3)2
モル質量	148.32 g/mol (無水物) 184.35 g/mol (二水和物) 256.41 g/mol (六水和物)
外観	白色の結晶性固体
密度	2.3 g/cm3 (無水物) 2.0256 g/cm3 (二水和物) 1.464 g/cm3 (六水和物)
融点	129 °C (264 °F; 402 K) (二水和物) 88.9 °C (六水和物)
沸点	330 °C (626 °F; 603 K) 分解
水への溶解度	71 g/100 mL (25 °C)
溶解度	エタノール、アンモニアに溶ける
屈折率 (nD)	1.34 (六水和物)
構造
結晶構造	立方晶系
熱化学
標準定圧モル比熱, Cp⦵	141.9 J/mol K
標準モルエントロピー S⦵	164 J/mol K
標準生成熱 (ΔfH⦵298)	−790.7 kJ/mol
ギブズの 自由エネルギー (ΔfG⦵)	−589.4 kJ/mol
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性	刺激性
GHS表示:
絵表示
重要な用語	Warning
危険性報告	H272, H315, H319, H335
予防報告	P210, P220, P221, P261, P264, P271, P280, P302+P352, P304+P340, P305+P351+P338, P312, P321, P332+P313, P337+P313, P362, P370+P378, P403+P233, P405, P501
NFPA 704（ファイア・ダイアモンド）	1 0 0 OX
安全データシート (SDS)	External MSDS
関連する物質
その他の 陽イオン	硝酸バリウム;硝酸ストロンチウム;硝酸カルシウム
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。 N verify (what is  N ?)

硝酸マグネシウム（しょうさんマグネシウム、Magnesium nitrate）は組成式 Mg(NO₃)₂ で表される、マグネシウムの硝酸塩である。無水物は市販されず、6水和物として市販されている。

合成

水酸化マグネシウム水溶液と硝酸による中和反応、または炭酸マグネシウムを硝酸に溶解して水溶液が得られる。

${\ce {{Mg(OH)2}+ 2HNO3 -> {Mg(NO3)2}+ 2H2O}}$

${\ce {{MgCO3}+ 2HNO3 -> {Mg(NO3)2}+ {CO2}+ H2O}}$

水溶液を濃縮すると6水和物 ${\ce {Mg(NO3)2\cdot 6H2O}}$ が析出する。また飽和水溶液に濃硝酸を加えると2水和物Mg(NO3)2·2H2Oが析出する。

性質

無色結晶で水に溶解しやすく潮解性をもち、6水和物は単斜晶系に属する。 水、エタノール及びアセトンに可溶である。

6水和物は融点以上で分解が始まり塩基性塩を生成し、さらに400℃程度に加熱すると酸素および二酸化窒素を放出して酸化マグネシウムとなる。

3 Mg(NO
3)
2  · 6H
2O → Mg
3(OH)
2(NO
3)
4  · 4H
2O + 2HNO
3 + 14H
2O

2 Mg(NO
3)
2 → 2MgO + 4NO
2 + O
2