硫酸銅(II)
硫酸銅(II)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 14:17 UTC 版)
硫酸銅(II) | |
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![]() ![]() 無水和物 ![]() 五水和物結晶の空間充填モデル |
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IUPAC名 | 硫酸銅(II) |
別名 | 胆礬 |
組成式 | CuSO4 |
式量 | 159.6 g/mol |
形状 | 白色粉末(無水物) 青色結晶(五水和物) |
結晶構造 | 三斜晶系(五水和物) |
CAS登録番号 | [7758-98-7](無水物) [10257-54-2](一水和物) [7758-99-8](五水和物) |
密度と相 | 3.6 g/cm3, 固体(無水物) 2.3 g/cm3, 固体(五水和物) |
水への溶解度 | 14 g/100 mL (0 °C) |
沸点 | >650 °C(分解) |
出典 | ICSC 0751(無水物) ICSC 1416(五水和物) |
硫酸銅(II)(りゅうさんどう に、英: copper(II) sulfate,sulphate、化学式 CuSO4)は、銅(II)イオンと硫酸イオンのイオン化合物である。
性質
無水物は白色の粉末である。水和物として、有名な青色の三斜晶系結晶(五水和物)の他に、一水和物、三水和物、七水和物があり、水に易溶で水溶液は青色を示す。中学校および高校の理科の実験に用いられることから馴染み深い化合物である。しかし、重金属である銅による毒性があるために取り扱いには注意を要し、毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定されている[1]。
五水和物で、特に鉱物として自然産出するものは、胆礬(たんばん)とも呼ばれている。これは銅山の古い坑道の内壁などで、地下水から析出して結晶となっているものを得ることができる。主に霜柱状、若しくは鍾乳石状の形で産出することが多い。銅の錆である緑青にも含まれる。三水和物はボナッティ石 (Bonattite)[2]、七水和物はブース石[3]として産出するが希少である。
無水物の製法
硫酸銅(II)水和物の加熱脱水で得られる、白色粉末状の物質である無水物は、脱水時に加熱しすぎると更に反応が進み、黒色の酸化銅(II)と三酸化硫黄に分解する。無水物をつくる際は火加減に十分注意しなければならない。
- 脱水 :
外部リンク
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