ヒ酸銅(II)とは? わかりやすく解説

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ヒ酸銅(II)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/15 15:56 UTC 版)

ヒ酸銅(II)
識別情報
CAS登録番号 7778-41-8 
PubChem 26065
ChemSpider 24279 
UNII EV78GZO3YS 
特性
化学式 Cu3(AsO4)2
モル質量 468.48 g/mol
外観 青色または青緑色の粉末
密度 5.2 g/cm3
融点

1100 °C, 1373 K, 2012 °F

への溶解度 不溶
溶解度平衡 Ksp 7.95×10−36[1]
溶解度 アンモニア、希酸に可溶
危険性
許容曝露限界 TWA 1 mg/m3 (as Cu)[2]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヒ酸銅(II)(Copper arsenate)は、青色または青緑色の粉末で、水やアルコールに不溶で、アンモニア水や希酸に可溶である。化学式は、(Cu3(AsO4)2·4H2OまたはCu5H2(AsO4)4·2H2O)で、CAS登録番号は7778-41-8または10103-61-4である。

利用

ヒ酸銅(II)は、農業で用いられる殺虫剤である。また、除草剤殺菌剤殺鼠剤としても用いられる。ナメクジの餌の毒としても用いられる。

シェーレグリーンという色素として用いられる亜ヒ酸銅(Copper arsenite)とは、別の物質である。

天然の存在

ヒ酸銅(II)の無水物はラメル石、四水和物はローランド石という鉱物として天然に存在する。

関連化合物

水酸化ヒ酸銅または塩基性ヒ酸銅(Cu(OH)AsO4)は、CAS登録番号が16102-92-4の塩基性の関連化合物である。オリーブ銅鉱という鉱物として天然に存在する。殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤として用いられるが、タイでは2001年に使用が禁止された。

関連項目

出典

  1. ^ John Rumble (June 18, 2018) (English). CRC Handbook of Chemistry and Physics (99 ed.). CRC Press. pp. 5–188. ISBN 978-1138561632 
  2. ^ NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0150


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