無水物の製法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 15:37 UTC 版)
硫酸銅(II)水和物の加熱脱水で得られる、白色粉末状の物質である無水物は、脱水時に加熱しすぎると更に反応が進み、黒色の酸化銅(II)と三酸化硫黄に分解する。無水物をつくる際は火加減に十分注意しなければならない。 脱水 : CuSO 4 ⋅ 5 H 2 O ⟶ CuSO 4 + 5 H 2 O {\displaystyle {\ce {CuSO4\cdot 5H2O->CuSO4\ +5H2O}}} 分解 : CuSO 4 ⟶ CuO + SO 3 {\displaystyle {\ce {CuSO4 -> CuO\ + SO3}}} 硫酸銅(II)五水和物を加熱すると、すぐに結晶から結晶水由来の水分がにじみ出てくるが、質量を測定している場合は決してガラス棒などで触れてはいけない。なぜなら、ガラス棒などで触ると、にじみ出た水に溶けている硫酸銅(II)がガラス棒に付着し、その分だけの重さが減るためである。
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