顕栄聖堂_(キジ島)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 顕栄聖堂_(キジ島)の意味・解説 

顕栄聖堂 (キジ島)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/30 05:08 UTC 版)

22個のクーポル(玉葱状の屋根)を戴くキジ島の顕栄聖堂。キジ島の木造教会建築群は世界遺産。釘を全く使っていないことで知られる[1]
三つの異なる様式の建造物による調和。左から顕栄聖堂、鐘楼、生神女庇護聖堂。

キジ島顕栄聖堂(けんえいせいどう、ロシア語: Преображенская церковь, プレオブラジェンスカヤ ツェールコフ)は、ロシア正教会聖堂。「キジ島の木造教会建築」として他のキジ島の建築群とともに、1990年ユネスコ世界遺産に登録された。キジ島はカレリア地方のオネガ湖にある島々のひとつである[2]

1714年に建立[3]主の顕栄祭を記憶している。

顕栄聖堂は暖房設備を備えておらず、夏の短い期間のみ使用される。ロシアの他の修道院にも類例があるが、暖房を必要とする季節の奉神礼に際しては「冬の聖堂」として建てられた、隣接する生神女庇護聖堂が使用される[3]

顕栄聖堂を取り囲む城壁内には、顕栄聖堂、鐘楼、生神女庇護聖堂の三つの建築が現存する。古くに存在した付随する建物群は失われている[3]

丸屋根をもつ生神女庇護聖堂、自制された垂直な形状をもつ鐘楼、多数の丸屋根が天空を目指している顕栄聖堂。これら三つの建築の形状、空間配分の比率が、精査された美しい調和を構成しているとされる[3]

脚注

  1. ^ 芹澤和美 (2015年1月26日). “「ロシアの明治村」にたたずむ 釘を一本も使わず建てられた聖堂”. 文藝春秋. 2018年4月8日閲覧。
  2. ^ Kizhi Pogost
  3. ^ a b c d 著:浜野アーラ、訳:浜野道博『ロシア建築 三つの旅』32頁 - 38頁(東洋書店 ユーラシアブックレット、2004年6月20日第1刷) ISBN 4885955068



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「顕栄聖堂_(キジ島)」の関連用語

顕栄聖堂_(キジ島)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



顕栄聖堂_(キジ島)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの顕栄聖堂 (キジ島) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS